内容説明
不世出の大棋士呉清源は戦前に来日し、日中戦争に翻弄されながらも多くの名勝負を戦いぬき、囲碁界の第一人者となった。長兄呉浣は満州国官吏となり、終戦直後に台湾に渡り米国で生涯を終えた。次兄呉炎は抗日戦を戦い共産党に入党し教師になるが、政治闘争の嵐に巻き込まれる。呉家の三兄弟を通して日中百年を描くノンフィクション。
目次
第1章 春宵一刻(北京の家で;福州の原景 ほか)
第2章 烈日赫赫(北京の呉炎;本因坊秀哉との碁 ほか)
第3章 疾風怒涛(呉浣の足跡;紅卍字会に入る ほか)
第4章 一陽来復(呉浣の戦後;中国内戦で「起義」 ほか)
著者等紹介
桐山桂一[キリヤマケイイチ]
1959年岐阜県生まれ。同志社大学文学部卒業。東京新聞・中日新聞論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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河合晋輔
3
昭和の碁聖・呉清源と兄弟の一生を宋家三姉妹になぞらえてまとめてあります。台湾で教師をしていた祖父が生前よく碁譜を見ながら碁盤にむかっていたことを思い出しました。2014/08/25
takao
2
ふむ2024/02/10
minamimi
1
呉清源さんというお名前だけ、どこかで目にしたことがある程度。ものすごい方だった。囲碁も疎いのでどのように強いかは、全くわからないのだけど、勝負事というよりは中和(調和)を盤上に描くことが、呉清源さんの囲碁のようだ。他の二人の兄の人生もまた、とても興味深かった。新聞記事が元のようなので、淡々として読みやすかった。2020/06/04
ぽち
0
激動の時代を経た棋士とその兄弟の半生が描かれていて、とても興味深かった。 中庸、碁の考え方にも参考になるのかなと思った。2015/04/11
euthanasia
0
これはすごい2012/03/24
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