出版社内容情報
一念発起,英字新聞やペーパーバックを読み始めてはみるけれど,結局わかったような,わからないような,これでいいのかな?――そんなあなたが読者です.英語の裏の裏を読む,本物のセンスを磨く本.英文例題を一部刷新,待望の文庫版.
内容説明
手がかりを見のがさず、きちんと細部を読み込めば、書き手の心理が、論理の流れがはっきり見えてくる。選りすぐりの課題文の楽しく懇切な解読を通じて、英語の裏の裏を読む、本物のセンスを磨く本。新しい課題文も加えた待望の文庫版。
目次
第1部 コンテクストを手がかりに読む(訳語は常に創造するもの;文法知識を活用する;「常識」を柔軟に用いる;文と文のつながり)
第2部 文体と内容を味読する(新聞記事を読む;高級週刊誌・月刊誌を読む;エッセイを読む;評論を読む ほか)
著者等紹介
行方昭夫[ナメカタアキオ]
1931年東京生まれ。1955年、東京大学教養学部イギリス科卒業。現在、東京大学名誉教授、東洋学園大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
67
教科書通りじゃ、読み取れない英文を読むコツを伝授してくれる本。エッセーや新聞記事、伝記、小説も幅広く、収録。辞書通りじゃ読み解けないテキストで変化する単語、言語圏の文化を知らないと分からないもの(特にクェーカー教についての葬式についてのエッセーについては、さっぱり、分かりませんでした)や常識に縛られると逆に正しい意味を読み取る事ができないもの(チェチェン人への強制捜査)も提示してくれます。しかし、己の圧倒的な単語不足による読解力不足が露呈し、落ち込みました…orz2018/03/20
masabi
20
【要旨】30の課題文を通して英語を正しく読む力を鍛える。【感想】精読教材として使った。課題文を進めるにつれ抵抗感が減ったのは収穫だ。題材に評論や小説、新聞記事に加えて自伝や戯曲まであるのが特色か。課題文が面白いものばかりで助かった。辞書を使って意味を確認するのと同時に訳文のおさまりが悪いときは自分で適切な訳を考えること。わからない単語を文脈から類推するのも限度があるのでしっかりと単語を頭に入れようと思った。2017/12/13
アドソ
14
一問目にトライしてすぐ、読み始めたことを後悔したくらい難しかった。「まさかここを○○と解した人はいないでしょうね…」などと厳しい先生。はい、まんまと引っかかりましたよ。いくら英語が論理的だとはいえ、これだけ誤読の可能性を孕んでいるんだから、所詮はコンテクストを共有した人に向けられた符牒なのだいうことを思い知った。全部読み通した自分を褒めてあげたい。いまの英語4技能教育改革が進んだら、こういう文章を訳せる学生はほとんどいなくなるんだろうなあ。2018/06/22
Eradist
11
„英語の小説や雑誌を読んでいまいち理解できてるか自信がない、日本語で読んでるのとは違う、そんな人に書いた本“という前置きを読んで購入。厳選された30の英文はどれもなんとなく意味がつかめないでモヤモヤするところがある文で、解説を読むと何故か意味が取れるようになる。とりあえず一読したけど、繰り返し読んで読解力をつけようと思う。2018/05/31
しんこい
11
今まで英語読むにしても、こうも細かく視点とかニュアンスとか考えなかったが、時間あっても読み込めないな。結局センスは元からないとダメか2017/12/25