内容説明
世界的彫刻家イサム・ノグチの父にして、「エトランゼ(異邦人)」であり続けた詩人の、エネルギッシュで魅力的な人となりを、当時の手紙をたどっていきいきと浮かび上がらせる。
目次
1 サンフランシスコ(異国への憧れ;渡米―名前も呼ばれなかった日々;ウァーキン・ミラーの「高丘」へ;日本人初の英詩集の出版)
2 ニューヨーク(シカゴとフランク・パットナム;詩との格闘;レオニー・ギルモアと小説出版)
3 ロンドン(「二重国籍」の兆し;英詩集『東海より』自費出版;マイケル・ロセッティとの出会い;アウトサイダーの夏目漱石とインサイダーのヨネ・ノグチ;再びアメリカへ)
4 日本(十一年ぶりの帰国;「文化大使」としての活動;戦時中と戦後直後の他界)
補章(レオニーとイサム親子の来日;イサム・ノグチのその後)
著者等紹介
星野文子[ホシノアヤコ]
東京都出身。2005年、San Francisco State University(American Studies)卒。2008年、国際基督教大学(ICU)比較文化研究科博士前期課程修了。同博士後期課程在籍中。一橋大学(Global Education Program)非常勤講師(2012年~)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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