岩波現代文庫<br> 日本政治思想

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岩波現代文庫
日本政治思想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006005009
  • NDC分類 311.21
  • Cコード C0131

出版社内容情報

日本の政治はなぜ思想的貧困から抜け出せないのか。明治啓蒙から大正デモクラシーの時代を生きた福沢諭吉、中江兆民、吉野作造ら10人の思想家たちは、理想と現実のはざまで格闘した。その軌跡をたどり、現代政治の閉塞を読み解く視点を提示する。名著として知られた放送大学テキスト、待望の文庫化。解説=平石直昭


【目次】

 まえがき

序 論

1 明治啓蒙の政治思想
 一 国民国家の形成と明治啓蒙思想
 二 福沢諭吉――「政治の診察医」
 三 福沢諭吉の政治思想――「一身独立して一国独立す」

2 自由民権論の政治思想
 一 明治啓蒙思想の継承と反逆
 二 植木枝盛――政治運動と「道理」の追求と
 三 中江兆民――「東洋のルソー」

3 明治憲法体制展開期の政治思想
 一 明治憲法体制の展開と新世代の登場
 二 徳富蘇峰と平民主義
 三 中江兆民――「恩賜の民権」から「回復の民権」へ
 四 陸羯南と国民主義

4 明治社会主義の二つの道
 一 明治憲法体制と社会主義
 二 幸徳秋水――「志士仁人」の社会主義
 三 片山潜――労働者の団結と都市自治の社会主義
 四 直接行動・議会政策論争と「大逆事件」

5 田中正造の政治思想
 一 田中正造の生涯――村から出て村に帰る
 二 田中正造の憲法思想――「宇宙間」の憲法と大日本帝国憲法のあいだ

6 大正デモクラシーの二つの道
 一 大正デモクラシーの知識人と民衆
 二 吉野作造――「立憲国の先覚者」
 三 吉野作造の政治思想――「民本主義」における民衆と指導者
 四 河上肇――東洋的マルクス主義者
 五 河上肇の政治思想――「利己心」の否定と肯定のあいだ
 六 河上肇の政治思想(続)

むすびにかえて

 史料・研究文献・史跡案内
 解説 「政治思想」の復権と座標軸の構築………………平石直昭
 人名索引・事項索引

内容説明

日本の政治はなぜ思想的貧困から抜け出せないのか。明治啓蒙から大正デモクラシーの時代へ―。政治における「哲学」の不在を憂い、理想と現実のはざまで格闘した福沢諭吉、中江兆民、田中正造、吉野作造ら一〇人の思想家たち。かれらの思想的営みと政治的行動は、批判、弾圧に晒されてもなお、途切れることなく受け継がれていった。その水脈をたどり、現代政治の閉塞を読み解く視点を提示する。名著として知られた放送大学テキスト、待望の文庫化。

目次

序論
1 明治啓蒙の政治思想
2 自由民権論の政治思想
3 明治憲法体制展開期の政治思想
4 明治社会主義の二つの道
5 田中正造の政治思想
6 大正デモクラシーの二つの道
むすびにかえて

著者等紹介

松沢弘陽[マツザワヒロアキ]
1930年神戸市生まれ。学制改革により旧制松本高等学校を1年で修了後、東京大学に進学。同法学部・大学院にて丸山眞男に師事。北海道大学法学部教授、国際基督教大学教授、東京女子大学丸山眞男文庫顧問などを歴任。現在、北海道大学名誉教授。専攻は日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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O次郎

1
入門書としてはやや難しかったが明治〜大正にかけての日本政治思想を知るにはぴったりの1冊だった。前近代日本に政治思想が決してなかったわけではないと思うのだが、欧米型近代を輸入するのはそれだけ難事業であったし、その陰を一身に受けて悪戦苦闘したのが近代日本の政治思想家だという印象を受けた。それでもなお民権を育てることを追求した中江兆民の思想や民衆社会の中でいかにバランスの取れたリベラリズムの政治を実現するかに苦悩した吉野作造の姿勢には心を打たれた2026/09/12

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