出版社内容情報
日本の政治はなぜ思想的貧困から抜け出せないのか。明治啓蒙から大正デモクラシーの時代を生きた福沢諭吉、中江兆民、吉野作造ら10人の思想家たちは、理想と現実のはざまで格闘した。その軌跡をたどり、現代政治の閉塞を読み解く視点を提示する。名著として知られた放送大学テキスト、待望の文庫化。解説=平石直昭
【目次】
まえがき
序 論
1 明治啓蒙の政治思想
一 国民国家の形成と明治啓蒙思想
二 福沢諭吉――「政治の診察医」
三 福沢諭吉の政治思想――「一身独立して一国独立す」
2 自由民権論の政治思想
一 明治啓蒙思想の継承と反逆
二 植木枝盛――政治運動と「道理」の追求と
三 中江兆民――「東洋のルソー」
3 明治憲法体制展開期の政治思想
一 明治憲法体制の展開と新世代の登場
二 徳富蘇峰と平民主義
三 中江兆民――「恩賜の民権」から「回復の民権」へ
四 陸羯南と国民主義
4 明治社会主義の二つの道
一 明治憲法体制と社会主義
二 幸徳秋水――「志士仁人」の社会主義
三 片山潜――労働者の団結と都市自治の社会主義
四 直接行動・議会政策論争と「大逆事件」
5 田中正造の政治思想
一 田中正造の生涯――村から出て村に帰る
二 田中正造の憲法思想――「宇宙間」の憲法と大日本帝国憲法のあいだ
6 大正デモクラシーの二つの道
一 大正デモクラシーの知識人と民衆
二 吉野作造――「立憲国の先覚者」
三 吉野作造の政治思想――「民本主義」における民衆と指導者
四 河上肇――東洋的マルクス主義者
五 河上肇の政治思想――「利己心」の否定と肯定のあいだ
六 河上肇の政治思想(続)
むすびにかえて
史料・研究文献・史跡案内
解説 「政治思想」の復権と座標軸の構築………………平石直昭
人名索引・事項索引
内容説明
日本の政治はなぜ思想的貧困から抜け出せないのか。明治啓蒙から大正デモクラシーの時代へ―。政治における「哲学」の不在を憂い、理想と現実のはざまで格闘した福沢諭吉、中江兆民、田中正造、吉野作造ら一〇人の思想家たち。かれらの思想的営みと政治的行動は、批判、弾圧に晒されてもなお、途切れることなく受け継がれていった。その水脈をたどり、現代政治の閉塞を読み解く視点を提示する。名著として知られた放送大学テキスト、待望の文庫化。
目次
序論
1 明治啓蒙の政治思想
2 自由民権論の政治思想
3 明治憲法体制展開期の政治思想
4 明治社会主義の二つの道
5 田中正造の政治思想
6 大正デモクラシーの二つの道
むすびにかえて
著者等紹介
松沢弘陽[マツザワヒロアキ]
1930年神戸市生まれ。学制改革により旧制松本高等学校を1年で修了後、東京大学に進学。同法学部・大学院にて丸山眞男に師事。北海道大学法学部教授、国際基督教大学教授、東京女子大学丸山眞男文庫顧問などを歴任。現在、北海道大学名誉教授。専攻は日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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