出版社内容情報
戦後日本の民主主義は「与えられた/押しつけられた」ものなのだろうか。アジア太平洋戦争を草の根から支えた日本の民衆が、過酷な戦争体験と伝統的な価値観をもとに、民主主義を自ら作りあげ、獲得したことを、彼らが残した日記や雑誌投稿、聞き取りなどを通して明らかにする。『草の根のファシズム』の続編、待望の文庫化。
内容説明
戦後日本の民主主義は「与えられた/押しつけられた」ものなのだろうか。アジア太平洋戦争を草の根から支えた日本の民衆が、過酷な戦争体験と伝統的な価値観をもとに、民主主義を自ら作りあげ、獲得したことを、彼らが残した日記や雑誌投稿、聞き取りなどを通して明らかにする。下巻では、自立と解放を模索した女性たちや、取り残され、忘却された在日朝鮮人たちの苦闘を辿り、敗戦を経ても変わらなかった「帝国意識」の意味を考える。『草の根のファシズム』の続編、待望の文庫化。
目次
第6章 自由と民主主義の再創造2(ある高校教員の戦後体験;ある小学校教員の体験)
第7章 女性の自立と解放をめざして(女性解放の息吹;あるダンサーの自立への願い;ある共動き家庭の妻の苦闘;中島飛行機元職員の結婚・離婚と自立;ある女学校・中学校教員の体験)
第8章 中国・ソ連へのまなざし(日中戦争の反省と中国観;シベリア抑留問題と戦後)
第9章 見えない他者(在日男性にとっての平和と民主主義;在日女性にとっての平和と民主主義)
第10章 変わらざる意識―あるエリート社員のインドネシア体験
著者等紹介
吉見義明[ヨシミヨシアキ]
1946年生まれ。1970年東京大学文学部卒業、1972年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。中央大学名誉教授。日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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