出版社内容情報
現代屈指の知識人が,危機に直面したヨーロッパの問題について発表したエッセイやインタビューを集成.
内容説明
現代ドイツの代表的社会哲学者ユルゲン・ハーバーマスが、二〇〇七年から約十年間にわたり、ギリシアの経済危機やイギリスの欧州連合離脱問題など相次ぐ危機に直面するヨーロッパの状況について、そのつど発表した政治的エッセイやインタビューを集成。独自の批判的社会論の立場から、ヨーロッパの問題点を抉り出し、進むべきトランスナショナルな公共圏への道を示す。各論文・インタビューの冒頭に編訳者・三島憲一氏の解題を付す。新訳四編を含む岩波現代文庫オリジナル版。
目次
1(デモクラシーか資本主義か?;民主主義の尊厳を救え!;テクノクラシーに飲み込まれながら;インタビュー 民主主義のための両極化―右翼ポピュリズムを瓦解させるには)
2(われわれにはヨーロッパが必要だ―新たな頑迷。共通の未来はどうでもよくなってしまったのか?;歯車の中の砂粒;インタビュー 破綻のあとで)
3(行き詰まったヨーロッパ統合―段差をつけた統合に向けて;強いヨーロッパのために―しかし、それはどういう意味だろうか;インタビュー ブレクシットとEUの危機―「危機の際に中道を選ぶのは死を選ぶのと同じ」)
エピローグ 左翼ヨーロッパ主義者たちよ、どこに行った?
著者等紹介
ハーバーマス,ユルゲン[ハーバーマス,ユルゲン] [Habermas,J¨urgen]
1929年ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。フランクフルト学派第二世代の哲学者。ゲッティンゲン・チューリヒ・ボンの各大学で哲学、歴史学、経済学を学ぶ。フランクフルト大学教授、マックス・プランク研究所所長などを歴任
三島憲一[ミシマケンイチ]
1942年東京生まれ。東京大学人文科学系大学院博士課程中退。専攻は社会哲学、ドイツ思想史。大阪大学大学院教授、東京経済大学教授などを歴任。大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまやま
いとう・しんご singoito2
ドラマチックガス
ふら〜
Happy Like a Honeybee