岩波現代文庫<br> はじまりのレーニン (新版)

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岩波現代文庫
はじまりのレーニン (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006003685
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0110

出版社内容情報

レーニンの生の律動に触れる唯物論は,どのようにして形成されたのか.西欧形而上学の底を突き破る,20世紀のグノーシス思想の可能性とは何か.ロシア革命100年の今,鮮やかによみがえる誰も書かなかったレーニン論.

内容説明

レーニンの笑いの底に潜む、生の律動に触れる思想とは何だったのか?ヘーゲルの弁証法から、古代ギリシャの「はじまりの哲学者たち」、ベーメの三位一体論まで、レーニンの思想構造を考古学的に探求する。革命の原点を形成した『哲学ノート』に見られるレーニンの思想の特徴を鮮やかに浮かび上がらせた名著の新版。ロシア革命一〇〇年後の現代における本書の意義を記した「革命の源泉としての唯物論」「唯物論の未来」の二つの新稿を付す。

目次

革命の源泉としての唯物論―新版のための序文
第1章 ドリン・ドリン!
第2章 笑いと唯物論
第3章 ヘーゲルの再発見
第4章 はじまりの弁証法
第5章 聖霊による資本論
第6章 グノーシスとしての党
結び 恐がらずに墓へ行ったレーニン

著者等紹介

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期修了。宗教学宗教史学専攻。中央大学総合政策学部教授などを経て、明治大学野生の科学研究所所長。著書に、『チベットのモーツァルト』(講談社学術文庫、サントリー学芸賞)『森のバロック』(講談社学術文庫、読売文学賞)『アースダイバー』(講談社、桑原武夫学芸賞)『対称性人類学』(講談社選書メチエ、小林秀雄賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かふ

13
神秘思想のレーニンだった。底なしの墓から蘇るレーニンが世界を笑う!と帯に書きたいような。ヘーゲルの弁証法が底なしの自意識(主観)と世界(客観)をアウフヘーベンしたものということなのか?その観念論(だけど弁証法で唯物論に捻れてくるということか?)。ドイツ観念論の底にはベーメの思想のようなものがあるのか?マルクスはもっと実務的(実践的)な感じがする。そして「グノーシス」が出てきた。ボリシェンヴィキの党が秘密結社ときたよ。物語としては面白いのかも。2018/04/17

anarchy_in_oita

9
レーニンの著作は、かつて哲学的に重要なものだとは思ったことがなかった。仮にあったとしても彼はあくまで革命家であり、素朴な唯物論を捏ね回しているだけであろう、現在改めて読み直す価値はないだろうと思っていた。しかし彼もまた、「存在」や「意識」に向き合った哲学者なのであった。一次大戦の最中、彼はマルクスの唯物論とヘーゲルの観念論が高い次元で融合している、という思考まで歩を進めた。しかし、革命の激動の中で、その着想はついに芽吹くことはなかった。結局、教条的な唯物論が奉じられたことがソ連の限界だったのかもしれない。2020/05/31

無重力蜜柑

6
レーニンといえば思想家ではなく実践的革命家。革命の戦術や組織理論はともかく、その哲学は素朴な唯物論であり、ソ連の御用学問でしかない。そんなイメージを肯定するのはボグダーノフらマッハ主義者らを論破するため書かれ、ソ連の御用哲学の聖典となった『唯物論と経験批判論』である。しかし、その後に書かれた『哲学ノート』ではドイツ観念論の王様であるヘーゲルへの共感が示されている。ソ連体制からは腫物扱いされていたこの『哲学ノート』をもとに、レーニンの唯物論をグノーシス主義やデモクリトス、ベーメらを使い哲学として深読みする。2022/08/27

5
レーニンのディオニュソス的唯物論2018/01/27

makoppe

5
読み返して見ると、圧倒的に広大な思想に、驚く。資本主義の底を突き破るように「笑う」レーニン、犬を撫でるレーニン。子どもと遊ぶレーニン。論敵をやつけるレーニン。これは全て彼の唯物論の実践なのだ。 レーニンのやったこととその影響ははさておくとしても、「物質主義」が貫通するいまだからこそ、人と物質との対立を完全に解消しようとする思想を通じた実践は、たくさんの人に「響く」新鮮さを帯びている。 2017/11/22

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