出版社内容情報
レーニンの生の律動に触れる唯物論は,どのようにして形成されたのか.西欧形而上学の底を突き破る,20世紀のグノーシス思想の可能性とは何か.ロシア革命100年の今,鮮やかによみがえる誰も書かなかったレーニン論.
内容説明
レーニンの笑いの底に潜む、生の律動に触れる思想とは何だったのか?ヘーゲルの弁証法から、古代ギリシャの「はじまりの哲学者たち」、ベーメの三位一体論まで、レーニンの思想構造を考古学的に探求する。革命の原点を形成した『哲学ノート』に見られるレーニンの思想の特徴を鮮やかに浮かび上がらせた名著の新版。ロシア革命一〇〇年後の現代における本書の意義を記した「革命の源泉としての唯物論」「唯物論の未来」の二つの新稿を付す。
目次
革命の源泉としての唯物論―新版のための序文
第1章 ドリン・ドリン!
第2章 笑いと唯物論
第3章 ヘーゲルの再発見
第4章 はじまりの弁証法
第5章 聖霊による資本論
第6章 グノーシスとしての党
結び 恐がらずに墓へ行ったレーニン
著者等紹介
中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期修了。宗教学宗教史学専攻。中央大学総合政策学部教授などを経て、明治大学野生の科学研究所所長。著書に、『チベットのモーツァルト』(講談社学術文庫、サントリー学芸賞)『森のバロック』(講談社学術文庫、読売文学賞)『アースダイバー』(講談社、桑原武夫学芸賞)『対称性人類学』(講談社選書メチエ、小林秀雄賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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かふ
anarchy_in_oita
無重力蜜柑
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makoppe