出版社内容情報
私たちは自分たち自身を、どのように描いてきたのか。「日本人」というまとまりのイメージの形成過程を批判的に検討し、共同性をめぐる新たな思考の方向性を示した画期をなす試み。まとまりからつながりへ、「内在」から「関係」への〝転轍〟は、どのように可能となるのか。『敗戦後論』の「原論」、待望の文庫化。
内容説明
私たちは私たち自身を、どのように描いてきたのか。なにを契機に、いかに「日本人」という自己認識を私たちは持つに至ったのか。本書は、「日本人」というまとまりのイメージの形成過程を批判的に検討し、共同性をめぐる新たな思考の方向性を示した画期をなす論考である。「まとまり」から「つながり」へ、「内在」から「関係」への“転轍”は、どのように起こり、なにを私たちにもたらすのか。開かれた共同性に向けて、その可能性を問う。『敗戦後論』の「原論」、待望の文庫化。
目次
第1部 自画像制作とは何か(自画像の思想;地図という自画像)
第2部 近代以前(徂徠の革命;宣長の抵抗)
第3部 近代以後(関係の発見;柳田国男と民俗学)
第4部 戦争体験と世界認識(鏡の破砕;小林秀雄と「国民」;吉本隆明と「関係」)
著者等紹介
加藤典洋[カトウノリヒロ]
1948年山形県生まれ。東京大学文学部仏文科卒。現在、文芸評論家、早稲田大学名誉教授。『言語表現法講義』(岩波書店)で第一〇回新潮学芸賞。『敗戦後論』(ちくま学芸文庫)で第九回伊藤整文学賞。『小説の未来』『テクストから遠く離れて』(朝日新聞社/講談社)で第七回桑原武夫学芸賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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