内容説明
第一次大戦後に初めて提起された戦争責任論は、幾多の戦争の惨禍を映し出す鏡であり、今も論争的主題である。本書は二〇世紀史を辿り、戦争体験の諸相との関連において戦争責任論の変容を考察する。また戦後五〇年以後の十年間を新稿として取り上げ、日本での未決の課題とは何かを解明している。
目次
第1章 第一次世界大戦と戦争観の転換
第2章 戦争責任問題の出現
第3章 第二次世界大戦と民衆の戦争体験
第4章 戦後処理とアジア不在
第5章 戦後史の転回と戦争責任問題
第6章 平和秩序の模索と人権
補章 戦後六〇年の時点で
著者等紹介
荒井信一[アライシンイチ]
1926年生まれ。茨城大学・駿河台大学名誉教授。専攻=国際関係史。日本の戦争責任資料センター共同代表
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