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岩波現代文庫
戦争責任論―現代史からの問い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006001469
  • NDC分類 209.7
  • Cコード C0101

内容説明

第一次大戦後に初めて提起された戦争責任論は、幾多の戦争の惨禍を映し出す鏡であり、今も論争的主題である。本書は二〇世紀史を辿り、戦争体験の諸相との関連において戦争責任論の変容を考察する。また戦後五〇年以後の十年間を新稿として取り上げ、日本での未決の課題とは何かを解明している。

目次

第1章 第一次世界大戦と戦争観の転換
第2章 戦争責任問題の出現
第3章 第二次世界大戦と民衆の戦争体験
第4章 戦後処理とアジア不在
第5章 戦後史の転回と戦争責任問題
第6章 平和秩序の模索と人権
補章 戦後六〇年の時点で

著者等紹介

荒井信一[アライシンイチ]
1926年生まれ。茨城大学・駿河台大学名誉教授。専攻=国際関係史。日本の戦争責任資料センター共同代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

29
韓国の徴用工問題の賠償判決をキッカケに、更に戦後の賠償問題について知りたいと購入。初耳だったのは、今回、韓国大法院判決への批判材料となっている1961年の日韓請求権協定の正式名は実は請求権・経済協力協定。韓国は請求権、日本は経済協力という解釈がとれる玉虫色の協定だったという事。そして、国際法の専門家はこの協定に請求権を含むという解釈には無理があるとしている点。最初から無理があったから、今なおもめているということがよくわかりました。他にも、国内外の戦争責任を色々と学ぶ事ができる良書です。買ってよかった。2018/11/08

みねたか@

22
体系的かつ平易で分かり易い。戦争責任とは従来国家間賠償の問題で,被害者賠償や加害者処罰概念は第一次大戦で生まれた。さらにナチスの凶行が新たに「人道に関する罪」を生みこれによる処罰と賠償が果たされる。しかし,日本のアジア諸国での蛮行や,アメリカの無差別爆撃,原爆使用,ベトナムでの無差別殺傷などには「人道に関する罪」による訴追は及ばなかった。それでも,国連を中心に戦争責任の普遍化に向けた取り組みが進んでいるが、日本は抵抗しているという。過去の冷戦構造に依存した日本の立ち位置の危うさを改めて実感。2019/05/15

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