岩波現代文庫
文化の詩学〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 355p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006000875
  • NDC分類 104
  • Cコード C0110

出版社内容情報

文化の深層を読み解き,文化に活を入れるダイナミックな理論を構築する.文化記号論を中核に様々な学問分野を駆けめぐり,映画,文学,絵画等の素材を鮮やかに分析.新しい知の展開をリードする著者独自の多彩な現代文化論.

内容説明

既成の学問の枠をこえて、文化の深層を読み解き、文化に活を入れるダイナミックな理論を構築する。文化記号論を中核に、歴史学、文化人類学、哲学、精神医学などの領野を駆けめぐり、映画、文学、絵画の素材を鮮やかに分析し、マス・メディアに対する新しい見方を呈示する。新しい知の展開をリードする著者ならではの多彩な現代文化論。

目次

序論 チアパス高原のカーニヴァル―あるいは祝祭の弁証法
1 オクタビオ・パスと歴史の詩学
2 オクタビオ・パスと文化記号論
3 文化記号論研究における「異化」の概念
4 文化人類学と現象学
5 精神医学と人間科学の対話
6 ヴァルネラビリティについて―潜在的凶器としての「日常生活」
7 スカートのなかの宇宙
8 「イエスの方舟」の記号論―マス・メディアと関係の構造性について
9 展覧会カタログとのつきあいかた

著者等紹介

山口昌男[ヤマグチマサオ]
1931年北海道生まれ。55年東京大学文学部国史学科卒業後、東京都立大学大学院で文化人類学を専攻。東京外国語大学教授、静岡県立大学教授を経て、現在札幌大学学長。「中心と周縁」「スケープゴート」「道化」などの概念を駆使して独自の文化理論を展開している
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

四四三屋

1
書かれている内容について正直言って、全てを理解したわけではありません。しかし、人類学だけではなく、歴史学に興味を持つものにとっても多くの示唆を含んだ書ではあることは間違いありません。。2014/04/05

mstr_kk

1
個人的に一度だけ接点を持った山口さんが亡くなったので、ご冥福を祈る思いとともに、初めての通読。現在から読むと、山口理論の徹底した二元論的発想は、分かりやすくはあるが、正直、手垢のつきすぎたものに感じられる。が、おそらく事情は逆で、山口理論こそが僕のこのような考え方を可能にしたのだ。そしてこの書物の読みどころは、理論自体というよりも、多様な対象を扱いうるそのパフォーマンスだろう。2013/03/13

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