出版社内容情報
喫茶の習慣はいつ頃どこでどのように始まり,普及したのか.文献史料に基づく中国起源説を展開し,茶の種類,製茶法や茶器,茶の飲み方の変遷を辿る.唐代,『茶経』を著わした陸羽の「倹」の精神に侘び茶の原点をみる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
韓信
1
唐代を中心として、中国における喫茶の歴史を綴る概説書。中国西南部に起源し、漢代から普及がはじまり、唐代には民間にも拡大、陸羽の茶経が成立、固形茶である餅茶から末茶の誕生、明代における葉茶の盛行と現代まで続く飲み方の確立など、歴史的沿革を綴る一方、各時代における製茶、飲み方、茶器、産地、文献まで幅広くとりあげており充実した内容。実際に茶経のとおりに茶を淹れる実験もしているようで、陸羽の記述の正確性を裏付けているのも◯。そのほか南北朝時代の北朝で南朝からの帰順者により少しずつ喫茶が浸透していく過程も興味深い。2023/03/26
ユキ@うろちょろ
1
途中までしか読んだ覚えがない。「三国時代ってお茶飲んでたのか?」という疑問から図書室にて借りる。確か呉の地域では飲まずに茶葉を食っていたと記述あったような。もう一度読んでみたい。2004/09/20
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- 和書
- 学びの本質を解きほぐす