出版社内容情報
地層や岩層に35億年の歴史を秘める「地球の古文書館」アフリカ大陸.1962年以来,現地で地球科学的な調査を行い,地球の歴史解読に挑んできた著者が,その醍醐味やアフリカの魅力を,豊富な図や写真を交えて語る.
内容説明
35億年前から現在までの地層や岩層が分布するアフリカ大陸は、いわば地球の歴史を記憶する古文書館です。一九六二年以来、10回も現地に渡って地球科学的な調査を行い、地球の歴史解読に挑んできた著者が、豊富な図・写真、自筆のスケッチを交えながら、謎解きの醍醐味やアフリカの魅力を語ります。
目次
第1章 魅力あふれるアフリカ大陸(地球観が激変した一九五〇年代;アフリカ大陸縦断計画 ほか)
第2章 先カンブリア時代から地球の歴史を探る(変わってきた地球の年齢観;カラハリ剛塊の始生界 ほか)
第3章 大陸の分裂から生じたダイヤモンド(ゴンドワナ大陸の分裂;ダイヤモンドの母岩 ほか)
第4章 生きているアフリカ大地溝帯(引き裂かれる東アフリカ;大地溝帯の形成 ほか)
第5章 砂漠化最前線で(砂漠の分布;サハラ砂漠の歴史 ほか)
著者等紹介
諏訪兼位[スワカネノリ]
1928年鹿児島市生まれ。1951年東京大学理学部地質学科卒業。名古屋大学理学部地球科学教室教授、名古屋大学理学部長、日本福祉大学学長を経て、現在名古屋大学・日本福祉大学名誉教授。日本アフリカ学会元会長。日本地質学会賞、渡邉万次郎賞(日本岩石鉱物鉱床学会)、朝日歌壇賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
action
6
地球の年齢が、今では45億5000万年と言われてるそうだ。壮大な時間である。地球はその間ずっと活動を続け、ただ一つの大陸だったパンゲアを分裂移動させ、現在の地球の姿と成った。数万年~数十万年毎に磁極が反転を繰返している、という事実には驚嘆した。北はN極、南はS極でずっと変わらないと疑いもなく信じてた。…長い時間の中では何でも起こり得る。人がチンパンジーと分岐したのは800万年前だそうで、地球上ではちょっと前の出来事である。約1億6000万年ものあいだ地球上の主役だった恐竜さえ絶滅したというのに…2016/07/13
nagata
2
学術研究にもとづく本格派。これはジュニアのレベルを超えてる、と思う。でもそれだけに、まだアフリカから学ぶこともあるということか。2020/10/15
takao
1
☆アフリカの地質2019/11/02
於千代
0
タイトル通り、アフリカ大陸の地層や気候などに触れながら地球の歴史を見ていく。様々な話があるが、個人的には、1600年代のヨーロッパでは地球は紀元前4004年にできたとされていたことが印象に残っている。現代人の感覚からすると、そんな最近なわけないだろと思うが、当時の人々にとっては疑い得ないことだったんだろうか。2017/09/28
むの☆ラノベ
0
諏訪先生の絵のスキルが欲しい 2016/10/28
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