出版社内容情報
芭蕉は,なぜ半年もの苦しい長旅に出たのだろうか.歌枕の見学,門弟との再会の楽しみもあったが,旅は,独自の俳風を一すじに進む芭蕉の決意の表れであった.芭蕉の足跡を自らたどった研究の第一人者による,絶好の解説.
内容説明
江戸時代、旅は苦しいものであった。そろそろ老境にさしかかろうという芭蕉は、なぜ半年にもわたる長旅に出たのだろうか。その旅はどのようなものだったのだろうか。不朽の名作に描かれた旅の跡を、長時間をかけて自らの足でたどった芭蕉研究の第一人者が、豊富な考証とともに解説する「おくのほそ道」の旅。
目次
旅立
室の八島
日光
黒羽
殺生石・遊行柳
白河の関
須賀川
あさか山・しのぶの里
佐藤庄司の旧跡・飯坂
武隈の松〔ほか〕
著者等紹介
萩原恭男[ハギワラヤスオ]
1934年東京都生まれ。61年早稲田大学大学院文学研究科修了。76年大東文化大学文学部教授。近世の俳諧文学、特に芭蕉をめぐる研究に多くの論文がある
杉田美登[スギタヨシノリ]
1951年新潟県生まれ。79年大東文化大学大学院文学研究科後期博士課程修了。89年同学部非常勤講師、96年都立高等工業専門学校教授
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