出版社内容情報
幕末から明治にかけて日本の女性はどんな一生を送っていたでしょうか.富国強兵政策のもと厳しい工場労働に駆りだされ,旧い家制度にしばられた戦前の歩みをたどりつつ,戦後,新憲法で同権を得て四十年,世界の大きなうねりのなかで,いま女たちがかかえる問題を明らかにします.平明に語られた近現代日本女性史.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
24
幕末、明治時代から1980年頃までの100年余りの間、日本の女性は家庭や社会でどのように生きてきたのか・・・。一言で言えば「苦難の道」。男社会の下層に甘んじることなく、道を開拓した女性たちの歴史が、58項目に渡って概観できる。ジュニア新書だから広く浅くではあるが、女性史の取っ掛かりとして良書。できることなら、この40年間ぐらいの現代史も補充して改訂版を出してほしい。2019/12/18
cracra
1
今も性差別はあるけれど、割と男女平等な日本だと思う(女が強すぎるとも思う。)。けれど、男女平等は自動的になされたものではなくて、平塚らいてうと与謝野晶子をはじめとする、先人の運動があったからこそ、女性の権利が尊重されるようになったんだね。昔は奴隷でしたよ。名著2011/04/08
GATA
0
まだまだ女性には厳しい面も残ってはいるけれど、努力次第では概ね平等な扱いを享受できるようになったのは、先人たちの苦難あってこそ。すべてが当たり前の事ではないんだよな。私たちは次の時代に何を遺せるんだろう。そんな事を考えさせられる良い本だと思う。欲を言えばもう少し掘り下げて欲しいエピソードが多かった。2011/10/23
おおくま
0
時代背景を追って、読むことができた。読めて良かった。この100年で大きく時代が動いている。これからのことを考えると、この背景を知れてよかったと思う。自分が考えて、日常の生活で、ちょっとしたことに気をつけることができる人になる。2011/06/28