出版社内容情報
一九三八年の創刊以来、三四〇〇点あまり刊行されてきた岩波新書。本書は、その八〇年の歩みのなかで初めて編まれた総目録である。一九三八~一九四六年の赤版、一九四九~一九七七年の青版、一九七七~一九八七年の黄版、一九八八年から現在にいたる新赤版まで。そのラインナップを刊行順に配列し内容解説文を付す。
内容説明
本書は、2019年12月までに刊行された岩波新書の書名・著訳編者名を刊行順に網羅するとともに、その内容解説文を掲載しています。「現代人の現代的教養」を謳い創刊された岩波新書。その全貌がわかる本書は、まさに「知のアーカイブ」です。
目次
赤版(一九三八年一一月~一九四六年一〇月)
青版(一九四九年四月~一九七七年四月)
黄版(一九七七年五月~一九八七年一二月)
新赤版(一九八八年一月~)
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- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
74
眺めているだけでも本好きにとっては至福の時間。他の出版社んp文庫や、新書もこんな本を釣ってありがたいのだが。面白おそうなのを数点チェック。温故知新。図書館本2025/03/06
壱萬参仟縁
27
Tポイントで購入。岩波文庫は無料だが、岩波新書は1100円というのは致し方ないかもしれない。買って読んでいた本(神野直彦、佐和隆光、小田切徳美、金子勝ほか)はもちろん、戦中、戦後の赤版、緑版、黄版は、風樹文庫や図書館で読める。自分で買うことはできないが、この目録を頼りに探すことはあるかもしれない。気になったものを買った7月19日に全て音読してみた。中村尚司先生、武者小路公秀先生や鈴木孝夫先生にも直接、ご講演をお聴きしたことを懐かしく思い出した。2020/09/26
Akito Yoshiue
16
眺めてるだけで楽しい。ほしい本も増えます。2020/06/29
圓(まどか)🐦@多忙のためほぼ休止中
7
81年分の解説総目録ではあるけれど、最初のページに斎藤茂吉『万葉秀歌上下』があることに軽く衝撃。他にも読み進めると文庫化された本、かつてのベストセラーにも当たって懐かしい気持ちに。新書は刊行当時の時代を映す鏡でもあるせいか刊行年とタイトルを突き合わせながら当時を思い出すことしきりでした。岩波新書のみでこれだけの本が発行されても、実際に一人の人間が読む本はほんの僅か、それでも著者にとっては労力の結晶で一つの歴史であることには間違いない。そして簡潔な紹介文も文章の参考になりそうです。2024/11/02
ぽん教授(非実在系)
6
データベースとして価値がある。ただ、同僚の奥平康弘の著書から剽窃したことが即座に発覚した潮見俊隆『治安維持法』(1977年9月、黄22)は欠けているが、著者の没後にヘンリー・H・ハートの著書を訳して剽窃したことが判明した岩村忍『マルコ・ポーロ』(1951年6月、青67)は載っており、掲載基準に疑問はある。2020/06/21