出版社内容情報
この困難な時代に問いかけよう。恣意的な暴力と、制度的な権力をわかつものはいったい何か? ローマ法の〈再発見〉から近代日本にいたる、法と国家の正統性をめぐって繰り返されてきた議論の歴史と、その舞台裏たる秩序創造の隘路。それでもなお、私たちが人間的な生を享受するために論じるべきことは、そこにあるのだ。
内容説明
この困難な時代に問いかけよう。恣意的な暴力と、制度的な権力をわかつものはいったい何か?ローマ法の“再発見”から近代日本にいたる、法と国家の正統性をめぐって繰り返されてきた議論の歴史と、その舞台裏たる秩序創造の隘路。それでもなお、私たちが人間的な生を享受するために論じるべきことは、そこにあるのだ。
目次
序章 法と近代―問われるべきことは何か?(権力と暴力を分かつもの;脱‐国家化の時代の法と政治;決断主義;日本の場合;信仰の断念から政治的解放・自由へ;繰り返される歴史に何を見るべきか?)
第1章 何が法をなすのか?―正統性と歴史(立法する権力;“職務”のゆくえ―支配者をめぐって;自由とユートピア)
第2章 「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」―近代法と日本(何(誰)が自由と理性を保障するのか?
歴史の二重化
法と言葉)
第3章 茶番としての危機―法と主権、そして議会制(議会制の危機?;多なる個、一なる国家―有機体から主権へ;近代日本と危機)
終章 “無”の主権論へ―イデオロギーの消尽の後に(「主権者教育」という倒錯―憲法改正論議の傍らで;憲法改正か、革命か?;法が法であるために)
著者等紹介
嘉戸一将[カドカズマサ]
1970年大阪府生まれ。東京大学法学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程中退。現在、龍谷大学文学部教授。専攻は法思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nagoyan
sk
nnnともろー
Hisashi Tokunaga
代拿邁人☆