出版社内容情報
千年を超えて読み継がれてきた『源氏物語』。その魅力の核心はどこにあるのだろうか。既存の物語を下敷きとしながら生み出された経緯に注目しつつ、長大な物語の隅々まで目を配り、一つ一つの巻を丁寧に「読む」ところから本質に迫る。何度も通読した愛好家にも、初めて挑戦する読者にも、新たなヒントが詰まった一冊。
内容説明
千年を超えて読み継がれてきた『源氏物語』。その魅力の核心はどこにあるのか。“色好みの主人公”光源氏は、いかにして生み出されたのか。ときに流麗な原文を堪能しつつ、全五十四帖を丁寧にたどるところから、本質に迫る。初めて挑戦する読者も、何度も通読した愛好家も、ともに“物語を読む悦び”を堪能できる一冊。
目次
1 誕生から青春(両親の悲恋と美しき若君―桐壺巻;色好みの主人公―帚木・空蝉・夕顔巻;憧れの人とゆかりの少女―若紫・末摘花巻;不義の子の誕生―紅葉賀・花宴巻)
2 試練と復帰(御代替わりの後―葵・賢木・花散里巻;不遇の時代―須磨・明石巻;待つ者と離反する者―澪標・蓬生・関屋巻;権勢基盤の確立―絵合・松風・薄雲・朝顔巻)
3 栄華の達成(幼馴染の恋―少女巻;新たなる女主人公―玉鬘・初音・胡蝶巻;翻弄される人々―蛍・常夏・篝火巻;玉鬘との別れ―野分・行幸・藤袴・真木柱巻;六条院の栄華―梅枝・藤裏葉巻)
4 憂愁の晩年(若い妻の出現―若菜上・若菜下巻;柏木の煩悶と死―柏木・横笛・鈴虫巻;まめ人の恋の悲喜劇―夕霧巻;紫上の死と哀傷―御法・幻巻)
5 次世代の人々(光源氏没後の人々―匂兵部卿・紅梅・竹河巻;八宮の姫君たち―橋姫・椎本・総角巻;中の君へ、そして浮舟へ―早蕨・宿木・東屋巻;薫と匂宮、揺れる浮舟―浮舟・蜻蛉巻;浮舟の出家―手習・夢浮橋巻)
著者等紹介
高木和子[タカギカズコ]
1964年兵庫県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。関西学院大学文学部教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻、『源氏物語』を中心に、平安文学研究。著書に『源氏物語の思考』(風間書房、第5回紫式部学術賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
-
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
アキ
アルピニア
syota
俊介
-
- 和書
- クリティカルケア看護論