岩波新書<br> 源氏物語を読む

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源氏物語を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 302p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004318859
  • NDC分類 913.364
  • Cコード C0293

出版社内容情報

千年を超えて読み継がれてきた『源氏物語』。その魅力の核心はどこにあるのだろうか。既存の物語を下敷きとしながら生み出された経緯に注目しつつ、長大な物語の隅々まで目を配り、一つ一つの巻を丁寧に「読む」ところから本質に迫る。何度も通読した愛好家にも、初めて挑戦する読者にも、新たなヒントが詰まった一冊。

内容説明

千年を超えて読み継がれてきた『源氏物語』。その魅力の核心はどこにあるのか。“色好みの主人公”光源氏は、いかにして生み出されたのか。ときに流麗な原文を堪能しつつ、全五十四帖を丁寧にたどるところから、本質に迫る。初めて挑戦する読者も、何度も通読した愛好家も、ともに“物語を読む悦び”を堪能できる一冊。

目次

1 誕生から青春(両親の悲恋と美しき若君―桐壺巻;色好みの主人公―帚木・空蝉・夕顔巻;憧れの人とゆかりの少女―若紫・末摘花巻;不義の子の誕生―紅葉賀・花宴巻)
2 試練と復帰(御代替わりの後―葵・賢木・花散里巻;不遇の時代―須磨・明石巻;待つ者と離反する者―澪標・蓬生・関屋巻;権勢基盤の確立―絵合・松風・薄雲・朝顔巻)
3 栄華の達成(幼馴染の恋―少女巻;新たなる女主人公―玉鬘・初音・胡蝶巻;翻弄される人々―蛍・常夏・篝火巻;玉鬘との別れ―野分・行幸・藤袴・真木柱巻;六条院の栄華―梅枝・藤裏葉巻)
4 憂愁の晩年(若い妻の出現―若菜上・若菜下巻;柏木の煩悶と死―柏木・横笛・鈴虫巻;まめ人の恋の悲喜劇―夕霧巻;紫上の死と哀傷―御法・幻巻)
5 次世代の人々(光源氏没後の人々―匂兵部卿・紅梅・竹河巻;八宮の姫君たち―橋姫・椎本・総角巻;中の君へ、そして浮舟へ―早蕨・宿木・東屋巻;薫と匂宮、揺れる浮舟―浮舟・蜻蛉巻;浮舟の出家―手習・夢浮橋巻)

著者等紹介

高木和子[タカギカズコ]
1964年兵庫県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。関西学院大学文学部教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻、『源氏物語』を中心に、平安文学研究。著書に『源氏物語の思考』(風間書房、第5回紫式部学術賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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夜間飛行

220
先行研究を手際よく紹介し、源氏物語の細部と全体の「謎」に迫っていく。まるで紫式部の頭の中を覗き、人間関係の編み目に込められた無数の構想を解きほぐすかのよう。大きく見れば、これは桐壺更衣と帝の悲恋に始まる「生き方の系図」であり、恋の力で栄華を掴んでいく新しい型の物語なのだ。細かく見れば、空蝉の弟小君、浮舟に仕える右近や侍従ら…紫式部に近い階級の端役達から、彼女が仕えた姫君、大臣、帝に至るまで様々な立場に生きる人間の「あはれ」を克明に写した物語である。一筋縄ではいかない物語を多方向から眺め、提示し直した好著。2021/10/21

アキ

99
先に読んだ「源氏物語解剖図鑑」と同様の解説本。始めから順を追って、全体を5章に分け、物語のそれぞれのエピソードへの多様な見方を紹介した上で、著者の考察を併せて述べていて、新書ながらも網羅的な解説になり得ている。光源氏の色恋を中心としつつ、政治的な物語とも読める。父の妻を寝取り子をなすという古代ギリシャのオイディプスと同様、父殺しの物語とも取れる。光源氏と薫の因果応報の結末とされてきたが、父の桐壺院の立場になって初めて本当は全部知っていたのでは、と悩む姿に物語としての成熟を見るという著者の眼識は確からしい。2022/03/12

アルピニア

61
源氏物語は、もっともっと深く味わうことができる。そんな気持ちになる一冊だった。全五十四帖を順を追ってたどっていくのだが、いわゆる恋の物語として読む<女読み>や政治の物語として読む<男読み>に偏らず、表現形式や時代背景など様々な研究者の言葉を引用して多面的に解説している。あの場面にはこんな意味があったのか・・、あの言葉にはこのような背景が含まれていたのか・・と驚きと好奇心をかきたてられる読書時間だった。この本を片手に、少しづつでもやはり原文で・・との思いを強くした。2021/11/27

syota

39
専門の国文学者が一般向けに執筆した新刊本。源氏物語を、慕う人の面影を求め続ける「恋の物語」と捉える解釈と、帝位から排除された光源氏がふたたび帝位に接近する「政治の物語」と捉える解釈の双方に目配りし、行間に隠された意図や背景を明らかにしつつ平易に解説している。例えば、冒頭の桐壺帝が桐壷更衣を偏愛する場面。一見純愛に見えるが、最有力な弘徽殿女御を寵愛すれば実家の右大臣家が勢いづくことから、特定の家の勢力拡大を牽制するため後ろ盾のない桐壺更衣を寵愛した、との研究者の見解が紹介され、いきなり度肝を抜かれる。→2021/10/27

俊介

22
源氏物語は、昔、古文の勉強がてら原文と現代語訳を比べながら、少しずつ読み進めた思い出の書(とか言いつつ割と最初の方で挫折しましたが…)。登場人物たちは凄く魅力的で良かったけれど、物語自体は、ん?なぜそうなる?ってことも多かった記憶。そこは読解力が試されるとこだろう。そういう意味でも本書は凄い。個々の場面で登場人物の内面にまで迫り、説得力のある著者の解釈によって、物語がすんなり胸に入ってくる気がした。/ちなみに私個人は、なんとなく光源氏さん自体にはあまり魅力を感じないんですよね。2022/07/05

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