内容説明
鉄道を始め、自動車、乗合バス、客船など、乗り物を事件の舞台や小道具に使ったミステリーを集めたアンソロジーの第二弾。狭い電車内で起きたトリッキーな射殺事件、霧深い夜に出会った美女とのドライブの意外な結末、極秘任務を携えた男の奇妙な船旅…など戦前に発表された探偵小説を十四編収録。往時の社会風俗を偲ばせるレトロな味わいをご堪能下さい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさはら
3
上巻にも言える事ですが、無理矢理「トラベルもの」のカテゴリに入れているのが多いです。が、貴重な作品をお腹いっぱい堪能させていただきました。2010/04/11
ささ
1
■トラフィック? というものも多い、探偵小説の詰め合わせ。様々な方のお話を一度に読める。『新聞紙の包』(小酒井不木)は、主人公の青年の気持ちになって、早く捨ててしまえばいいのに、と応援したくなる。『セントルイス・ブルース』(平塚白銀)は、この作品で続編があってもおかしくないのに、幾つか作品を発表しただけ(解説より)とのことで非常に惜しい。『空を飛ぶパラソル』(夢野久作)は、探偵小説?と思ったが、じわじわと後味の悪さがやってくる。2013/08/27
クランチ
1
やっぱり探偵小説はいいなとしみじみ思った。特に角田喜久雄の作品は最高。この人の作品をもっと読みたい。2012/06/14
Mono
0
昭和初期の情緒あふれるアンソロジー。解説と見比べながら読んでも内容が???だったり唐突に話が終ってオチがついたというより尻切れトンボに感じる短編があったり、どうも私の読解力経験値が足りてないようです。経験値をためるには当時の純文学なども読むべきかね・・・頭がついていかないけど。2015/02/14