出版社内容情報
世界一斉に報じられた「パナマ文書」の裏には各国記者たちの「史上最大の作戦」があった。イタリアマフィアの極秘アフリカ進出は、前代未聞の欧州・アフリカ記者連合が暴いた。ビジネスも犯罪も国境を越える時代、記者たちは一匹狼から国際協力に舵を切り、デジタル技術で武装する。新しい国際調査報道の可能性を報告する。
内容説明
世界一斉に報じられた「パナマ文書」の裏には各国記者たちの「史上最大の作戦」があった。イタリアマフィアのアフリカ進出は、前代未聞のイタリア・アフリカ各国記者連合が暴いた。ビジネスも犯罪も国境を越える時代、記者たちは一匹狼から国際協力に舵を切り、デジタル技術で武装する。国際調査報道の可能性を報告する。
目次
第1章 世界の極秘情報を暴いた「パナマ文書」(匿名法人―その裏に政治家と犯罪組織が隠れていた;調査報道記者たちの「史上最大の作戦」;「今日から暗号化キーを持て」;辞めた首相、怒った大統領、立ち上がった市民)
第2章 グローバル化するニュースを追う(アゼルバイジャンの独裁者が奪った富;マフィアの大陸侵略を暴いた「イタリア・アフリカ各国記者連合」;殺される記者 訴追されない犯人)
第3章 新参NPOの乱入(マックレイカーズ(肥やしをあさる野郎ども)の誇りと退潮
スター記者集め、寄付は年間一〇億円
欧州とアジアの風雲児)
第4章 明かされる「秘伝」(記者による記者のためのスクープ教室;取材に応じてもらう秘策;抑圧政府から身をかわす技法)
第5章 そして日本は―(調査報道を阻む「日本の壁」;匿名社会が記者を阻む;ニュースと市民と社会参加;日本から未来へ、ジャーナリストの課題)
著者等紹介
澤康臣[サワヤスオミ]
1966年岡山市生まれ。東京大学文学部卒業後、1990年共同通信記者。社会部、外信部、NY支局などを経て2014年5月から特別報道室で調査報道や深掘りニュースを担当する。NYでは「国連記者会」理事に選出。2006‐07年、英オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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