岩波新書
シルバー・デモクラシー―戦後世代の覚悟と責任

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004316107
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0236

出版社内容情報

戦後日本人の先頭として戦後民主主義、高度成長の恩恵を受けてきた団塊の世代。戦後70年を超えた現在、65歳以上人口比重は約3割、2050年には4割となる。全員が高齢者となった団塊の世代はこれから、「与えられた民主主義」を超えることなく私生活主義に堕して終わるのか。1947年生まれの著者が自ら問い直す「後世に何を引き継ぐか」。

内容説明

戦後日本人の先頭として民主主義、高度成長の恩恵を受けてきた団塊の世代。世界的な民主主義の危機が語られる今、一九八〇年の論稿「われら戦後世代の『坂の上の雲』」のタイムカプセルを開け、三五年後の高齢化した都市新中間層の現状をみつめ、シルバーが貢献する新たなデモクラシーへの視界を探る。参画型社会構築への提言。

目次

第1章 戦後民主主義の総括と新たな地平―「与えられた民主主義」を超えて
第2章 戦後世代としての原点回帰―一九八〇年という時点での自画像
第3章 それからの団塊の世代を見つめて―二一世紀に入っての二つの論稿
第4章 二〇一六年参議院選挙におけるシルバー・デモクラシーの現実―なぜ高齢者はアベノミクスを支持するのか
第5章 二〇一六年の米大統領選挙の深層課題―民主主義は資本主義を制御できるのか
第6章 シルバー・デモクラシーの地平―結論はまだ見えない、参加型高齢化社会への構想力

著者等紹介

寺島実郎[テラシマジツロウ]
1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産入社。米国三井物産ワシントン事務所所長、三井物産常務執行役員、三井物産戦略研究所会長等を経て、現在は(一財)日本総合研究所会長、多摩大学学長。国土交通省・社会資本整備審議会道路分科会国土幹線道路部会長、同省・国土審議会計画推進部会委員、経済産業省・資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本政策分科会委員、農林水産省・「食と農の景勝地」審査委員会委員長等を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

45
民主主義とは「多数派の支配と少数派の擁護」。問題は多数派の正当性(16頁)。日本における戦後世代の登場の意味:西洋史における近代的人間の登場に比肩。世界史においても特異な事象。西欧が400年かかった、近代的人間の登場から成熟社会の人間を生んだところを、日本では前近代から近代を突き抜け、脱近代までの世代がわずか30年で凝縮形成されたという(29頁)。戦後近代化の象徴5事象:情報メディアのTV、移動メディアの自動車、生活空間の団地、家庭の核家族、教育における戦後民主主義(33頁)。2017/04/16

おせきはん

9
英国のEU離脱をめぐる国民投票で、若い世代が残留を支持したのに対し高齢者が離脱を支持した結果、BREXITが決まったことなどを例に、シルバーデモクラシーが内向きになる危険性を指摘しています。選挙における投票年齢が18歳に引き下げられても、高齢化が進んでいるため有権者の多くは高齢者になります。高齢者が過去とこれまでの蓄積にこだわる必要なく希望と安心感を持ち、応分の役割を担える社会にできれば、世代間の対立も、よい方向に進むのではないかと考えながら読みました。2017/10/30

ひかりパパ

8
団塊の世代が65歳以上となり有権者の半数が高齢者が占める。総じて投票率の高い高齢者層が日本の政治の意思決定に大きなカギを握っている。「老人の老人による老人のための政治」の意味するものは?高齢者が自らの金融資産の目減りを懸念しアベノミクスの株価高値維持政策に支持を寄せている。ここから生ずる世代間格差と分配の適正化という問題意識を持たねば金融政策に過剰に依存し、調整インフレを実現しようとする政策は社会構造の歪みを招き間違った国へと向かわせると著者は指摘する。同世代に未来を見据えた構想力と行動力を問うている。2017/01/22

Lila Eule

7
団塊の世代が団塊なのは、前の世代より出生数は多いが、その後の1950年代の出生数が激減した為の突出でもあると読んだ。優生保護法で経済的理由を認めた誘導の結果と。その数ゆえに教育、消費、あらゆる制度と活動が彼らに焦点をあてざるをえない戦後史だった。ついに迎えた異次元の高齢化社会。老いきる前に後世代に対して責任を果たせ、その筋道はある、との著者の主張は迫真。マネーゲームの生活保守主義に浸り、私生活を最優先する団塊世代の性向を自覚して後世代に目を向けよと。さて、彼らに老いた責任は果たせるか。2017/03/25

トラッキー

6
相変わらずの教養主義と上から目線が鼻につくが、主張は理路整然として納得できる。でも理論として正しいことが、必ずしも大衆を行動に駆り立てる訳ではなく、正しいことを政治で実践するには、理論的帰結を扇動する天才的な政治家が必要であることが忘れられてはいないか。著者がその任を果たせないなら、自分たち世代のエゴを超えて、それを実践する人材を生み出す努力が必要だ。それができなければ、シルバーデモクラシーもただの事実指摘に留まり何ら変革の力となり得ないだろう。 2017/05/31

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