内容説明
成人期だけでなく、胎生期や子どものときの環境が、その後の高齢期の健康に影響するという。糖尿病、認知症など具体的な病気の最新知見とともに、人生の早い時期から自分の体について考える「ライフコース・ヘルスケア」、発症する前に“予防”する「先制医療」などを、近年の研究成果に基づき解説する。
目次
第1章 少子高齢化とその社会への影響
第2章 高齢社会で問題となる疾患、NCD
第3章 環境の変化はNCDにどのように影響するか―糖尿病と高血圧を中心に
第4章 NCDにどこまで遺伝が関与するか
第5章 早期の環境因子の影響と新しい学説、DOHaD説
第6章 人の生活史の特徴と、それに基づくヘルスケア
第7章 高齢期の健康―サクセスフル・エージングのために
第8章 ライフコース・ヘルスケア―新しい健康管理
第9章 先制医療―医学の新しい挑戦
終章 健康長寿社会を実現するために―一人ひとりが主役の未来
著者等紹介
井村裕夫[イムラヒロオ]
1931年生まれ。1954年京都大学医学部を卒業。内科学、特に内分泌・代謝学を専攻し、1971年神戸大学教授、1977年京都大学教授、1989年同医学部長、1991年京都大学総長。1998年より科学技術会議(のち改組により総合科学技術会議)議員として、日本の科学技術政策にかかわった。2004年より(公財)先端医療振興財団理事長として、神戸医療産業都市の実現に努力してきた。現在は同財団名誉理事長。また、第29回日本医学会総会2015関西会頭を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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