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詩文往還―戦後作家の中国体験

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532169404
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

憧憬と失望、反発と友情。自由に書けない明るい国。大陸に赴き、現地の人と縁を結び、その経験を作品にも著してきた日本人作家の中国観に、背景を知り尽くした比較文学研究者が迫る。戦後70年、もつれきった日中関係を冷静に見つめ直すためにも時宜を得た文化関係論。

目次

武田泰淳の好奇心
堀田善衞の上海
谷崎潤一郎の友情
開高健の問い
川端康成の邂逅
高橋和巳の文革
火野葦平の観察眼
有吉佐和子の一目ぼれ
野上彌生子の視角
司馬遼太郎の確認
井上靖の魔法
水上勉の街歩き
草野心平の青春
山崎豊子の戦争
現役作家の体験

著者等紹介

張競[チョウキョウ]
1953年、上海生まれ。上海の華東師範大学を卒業、同大学助手を経て日本へ留学。東京大学大学院総合文化研究科比較文化博士課程修了。東北芸術工科大学助教授、國學院大学助教授を経て、明治大学教授。専攻は比較文学・比較文化、東アジア文化交流史・文化史。1994年『恋の中国文明史』で読売文学賞(評論・伝記部門)、95年『近代中国と「恋愛」の発見』でサントリー学芸賞(芸術文学部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ルートビッチ先輩

1
2013年6月1日から一年間日経新聞日曜版に連載された、日本文学者の中国との関わりについての文章をまとめたもの。武田泰淳、堀田善衛、谷崎潤一郎、開高健らから井上靖、草野心平、瀬戸内寂聴、黒井千次らまで。つまりせんごの中国に対する感じ方、見え方が、戦前に中国を知っている人々、戦中に中国体験を持つ人々、戦後の中国を知る人々、戦後に生まれ中国を知った人々それぞれのそれが異なるということが分かる。詩文往還とは作家作品が往来し、境界を越えることの謂だが、「文学は普遍的な人間性を理想とし」などと書くのはどうか。2015/03/28

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