出版社内容情報
限りない拡大・成長の追求は、深刻化する課題への解答になるか?定常化時代の新たな社会像を構想する。
内容説明
富の偏在、環境・資源の限界など、なおいっそう深刻化する課題に、「成長」は解答たりうるか。近代科学とも通底する人間観・生命観にまで遡りつつ、人類史的なスケールで資本主義の歩みと現在を吟味。定常化時代に求められる新たな価値とともに、資本主義・社会主義・エコロジーが交差する先に現れる社会像を、鮮明に描く。
目次
人類史における拡大・成長と定常化―ポスト資本主義をめぐる座標軸
第1部 資本主義の進化(資本主義の意味;科学と資本主義;電脳資本主義と超(スーパー)資本主義vsポスト資本主義)
第2部 科学・情報・生命(社会的関係性;自然の内発性)
第3部 緑の福祉国家/持続可能な福祉社会(資本主義の現在;資本主義の社会化またはソーシャルな資本主義;コミュニティ経済)
地球倫理の可能性―ポスト資本主義における科学と価値
著者等紹介
広井良典[ヒロイヨシノリ]
1961年岡山市に生まれる。1984年東京大学教養学部卒業(科学史・科学哲学専攻)、1986年同大学院総合文化研究科修士課程修了。厚生省勤務をへて、1996年より千葉大学法経学部(現・法政経学部)助教授、2003年より同教授、この間(2001‐02年)マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。専攻、公共政策、科学哲学。著書に『日本の社会保障』(岩波新書、エコノミスト賞受賞)、『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書、大佛次郎論壇賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
TATA
きいち
壱萬参仟縁
ゆう。