出版社内容情報
女性がつかうべき女らしい言葉が「最近,乱れてきた」と,100年以上も嘆かれ続けるのはなぜなのか――近世から現代までの日本社会の価値や規範,庶民の憧れや国家イデオロギーが埋め込まれてきた,もうひとつの日本語「女ことば」.各時代のさまざまな言説と言語学の知見から
内容説明
女性の言葉づかいは「どうも最近、乱れてきた」と一〇〇年以上も嘆かれ続けている―「女ことば」は、近世から現代の日本社会の、価値や規範、庶民の憧れや国家イデオロギーを担って生き延びている、もうひとつの日本語なのだ。各時代のさまざまな言説と、言語学やジェンダー研究の知見から、「女ことば」の魅力と不思議を読み解く。
目次
女ことばという不思議
第1部 「女らしい話し方」―規範としての女ことば(マナー本は鎌倉時代からあった;ルールはどのように強化されるのか)
第2部 「国語」の登場―知識としての女ことば(男ことばの特別な男らしさ;「女学生ことば」誕生)
第3部 女ことば礼賛―価値としての女ことば1(「女ことばは日本語の伝統だ」;「日本語には女ことばがある」)
第4部 「自然な女らしさ」と男女平等―価値としての女ことば2(「女らしさ」と女ことば;日本語には、なぜ女ことばがあるのか)
著者等紹介
中村桃子[ナカムラモモコ]
1955年東京生まれ。1981年上智大学大学院外国語学研究科言語学専攻博士課程前期修了。専攻、言語学。現在、関東学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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