出版社内容情報
辞書を引きつつ何度読んでも「読めた!」という実感がない。どうすればいい?「木を見て森を見ず」「ピンぼけ訳の習慣」と原因は様々。多読、精読、そして翻訳へ、五つのステップを踏破してワンランク上の実力を身につけよう。
内容説明
辞書を引きつつ何度読んでも、読めた、という実感がない。どうすればいい?「木を見て森を見ず」「ピンぼけ訳の習慣」と、原因は人それぞれ―けれど心配ご無用!多読、精読、そして翻訳へとすすむ5つのステップを踏破するうちに、「読みのポイント」がみえてきます。ワンランク上の実力を目ざすあなたへ、必読の1冊。
目次
0 はじめに―準備にかえて
1 「英文」に慣れる―まずは多読で腕試し
2 正確に読む―1語1語を徹底的に
3 筋を読む―論理の継ぎ目が肝心
4 行間を読む―「言外」のニュアンス
5 翻訳へのステップ―日本語表現のコツ
著者等紹介
行方昭夫[ナメカタアキオ]
1931年東京都に生まれる。1955年東京大学教養学部イギリス科卒業。東京大学名誉教授、東洋学園大学名誉教授。専攻は英米文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
116
行方先生の「英語青年」に連載した記事を主に、この本にしたようです。行方先生の本は非常に読みやすく、英語は簡単に理解できると思うようになるのですが、そうは問屋がおろしてくれない感じです。この本も新書で車や電車の中でも読めるように社会人用なのでしょうが、実際に辞書などを手に読んでみないと身につかないのでしょうね。この先生の本を何冊か求めて大きな本にして机上で読んでみた息がします。2015/12/07
榊原 香織
60
英語青年に連載してた物 正確に読みこなす(私みたいに流し読みじゃいけないらしく) 後半特に、プロの翻訳家を目指す人へのアドヴァイス2021/12/28
SOHSA
25
《図書館本》英文読解の基本から、英文和訳と翻訳の違いに至るまで、懇切丁寧に解説してくれている。例文として取り上げられている英文は必ずしも易しいものばかりではないが、読み進めていくうちに翻訳するということの雰囲気というか薫りといったものが感じられた。ある言語を文化的にも構造的にも異なる他の言語に変換することは極めて難しい。翻訳後の文章が極めて自然だからといって、そこから伝わるニュアンスが原文と同じとは限らない。著者の言うとおり、そこから先は正解のない世界なのだろう。2015/08/28
たか
11
後半は難易度高めです.2018/01/27
九夢 @自然を見よう
7
※行方(なめかた) 多分辞書片手に読むもののようで自分に難しかった 解説に「もっとくわしく」と感じた箇所もあった。 実際に翻訳や例文に取り組んだほうが理解度もあがると思う ・コンテクスト重要 ・読む力があれば他の技能も対応可 ・英単語は1対1ではなく文脈による(happy:適切な)辞書は引こう ・微妙にニュアンスのずれた「大体の意味」を重ねていく事によって訳文全体がピンボケ訳になってしまう。 ・原文をまとまった数行ずつ分けて細部を読み込み全体の理解ができるまで何度も読み込み丸暗記する。 ・副詞はくせもの2018/08/10