岩波新書<br> 「対テロ戦争」とイスラム世界

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岩波新書
「対テロ戦争」とイスラム世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 228,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004307662
  • NDC分類 302.28
  • Cコード C0231

出版社内容情報

同時多発テロとその後の「戦争」について,われわれはどこまで理解しているか? 第一線の中東研究者たちが,イスラム世界全域の動向を視野に入れ,「テロ」の論理や歴史的背景,今後の展望を分析.事件の実像に迫る必読の1冊.

内容説明

アメリカ同時多発テロと「対テロ戦争」について、われわれはどこまで理解しているか。第一線で活躍する中東地域研究者たちが、事件の実像に迫るために、「テロ」の論理やアフガニスタン周辺の状況を丹念に分析。歴史的文脈や米国の中東政策のみならず、パレスチナ・湾岸・アフリカ・東南アジアなどイスラム世界全域の動向にも目を配る。

目次

序 「対テロ戦争」とイスラム世界
第1章 「イスラム原理主義」とジハードの論理
第2章 タリバーン時代のアフガニスタン
第3章 中央ユーラシアの再イスラム化
第4章 イラク・湾岸諸国―冷戦と湾岸戦争の遺産
第5章 パレスチナ問題
第6章 定点観測/界面観察
第7章 世界は変貌する―テロリズムとイスラム世界

著者等紹介

板垣雄三[イタガキユウゾウ]
1931年、東京都生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒。現在、東京大学名誉教授、東京経済大学名誉教授。専攻、中東・イスラム研究
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

15
そもそも「イスラム原理主義」とは何なのか。中東のほかの国々はどういう歴史を背負ってきたか。わからなかったことが多く、読んでも理解力不足でよくわからないというよろしくないスパイラルに陥ってしまった。それだけ中東問題が自分にとって遠く感じられるという証拠なのだろう。同じ世界で起き、今も決して終わっていない現実だということを肝に銘じておこうと思う。2013/11/09

那由田 忠

8
9.11事件後の「対テロ戦争」を否定しようと、「世界最大のテロ国家米国」と言う人たちが急遽書いた雑な本。米国のミスは多いが、全ての悪にしてしまうのはいかがか。特にイスラエルの反テロ攻撃を国家テロと決め付ける。過剰攻撃だと思うけれど、一般人への無差別攻撃をテロと非難する視点が全くない。「テロリズム」と言わずに全ての政治的暴力を批判しよう、と最後に書く。戦争を止める国連の努力がなかったかのような独善的な言説だ。中東研究者のイスラエル・米国嫌いが分かるが、現在も通ずるような冷静で俯瞰的な視点がほしかった。2016/01/03

redbaron

4
世界最大のテロ国家、米国に翻弄される国・人がいかに多いことか。2014/08/30

2
アメリカ同時多発テロと対テロ戦争の動向を追う。つい先日漸く在アフガニスタンのアメリカ軍第一陣が撤退を開始し、10年間に渡る対テロ戦争は終局に向かおうとしている。しかし、対テロ戦争が終わったことは意味しない。反米感情が高まる中での対米テロはこの先も続くだろうし、アメリカやイスラエルに敵対・反抗する勢力を「絶対悪」として合法的に潰しにかかる米の姿勢も変わらない。ここで見えたのは、イスラーム諸国の防衛理念を根底から否定しようとする合衆国の世論操作だ。あらゆる政治的暴力は、批判されなくてはならない。2011/08/11

おらひらお

2
2002年初版。混沌とするイスラム世界の様子を分担執筆で垣間見る内容。テロリストとイスラム原理主義の定義が難しいことを指摘する。「イスラム原理主義」って何だろう?2011/03/05

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