出版社内容情報
言語はどのように生まれ,滅びるのか.著者はごく短い時期に,侵略・技術革新などをきっかけに激しく言語が変化するという新しい仮説を示す.さらに,消滅してゆく少数言語を前に今,言語学は何をすべきかについて熱く語る.
内容説明
現在地球上に存在する約五千の言語は、どのように発達してきたのだろう。オーストラリアの言語学者ディクソンは、変化の少ない長い平衡期と、言語が急激に拡張・分裂する短い中断期が繰り返されたとする新しい仮説、断続平衡説を提示する。さらには、異文化接触によって消滅してゆく少数言語に対して、言語学はいま何ができるかを熱く語る。
目次
第1章 序説
第2章 ことばの伝播と言語圏
第3章 系統樹モデルはどこまで有効か
第4章 言語はどのように変化するか
第5章 断続平衡モデルとは何か
第6章 再び祖語について
第7章 近代西欧文明と言語
第8章 今、言語学は何を優先すべきか
第9章 まとめと展望
補論 比較方法の発見手順では見誤ってしまうもの
著者等紹介
大角翠[オオスミミドリ]
1947年東京に生まれる。1970年東京女子大学卒業。1973年東京大学大学院修士課程修了。1975年パリ大学および1988年オーストラリア国立大学言語学科博士課程修了、Ph.D.現在、東京女子大学現代文化学部言語文化学科教授。専攻は言語学(オセアニア言語)
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