出版社内容情報
景気はいつ回復するのか,経済成長率はどの程度か――日本経済の先行きが不透明感を増しているいま,経済予測の重要性は高まっている一方,政府や専門家の実績ははかばかしくない.予測作成のプロセス,発表された数字がもたらす影響,各種データの読み方などを詳細に解説しながら,経済政策のありかた,ゆくえを展望する.
内容説明
景気はいつ回復するのか、経済成長率はどの程度か―日本経済の先行きが不透明感を増しているいま、経済予測の重要性は高まっている一方、政府や専門家の実績ははかばかしくない。予測作成のプロセス、発表された数字がもたらす影響、各種データの読み方などを詳細に解説しながら、経済政策のありかた、ゆくえを展望する。
目次
第1章 高まる経済予測への批判
第2章 政府経済見通しができ上がるまで
第3章 経済予測の的中度
第4章 経済予測の方法
第5章 主要経済データの読み方
第6章 財政金融政策は経済見通しを実現させたか
第7章 政府の経済計画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
99
この経済予測の本は、売らんかなという最近の本とは異なっていて内容的にもしっかりした本だという気がします。とくに「経済予測の方法」「主要経済データの読み方」は非常に参考になります。世のエコノミストといわれている人はもう一度これを読んで勉強しなおしたらいいと思いました。またコラムでエコノミストの群像ということで、高橋亀吉、下村治、内田忠夫先生が書かれているのにも感銘を受けました。特に内田先生がもっと長生きしていたらというきがします。2015/11/10
壱萬参仟縁
5
1970年代には先進国は高失業とインフレ併存のスタグフレーション(5頁)。今もそのリスクがある。発行されたのは私が役場職員の95年当時のもの。3・11がある前と後では、見通しは全く違う。前なら国土形成計画、後なら、国土強靭化。計量経済学といえども、景気予測では良い成果をあげるかどうかは別物のようだ(80頁)。取り消された「景気回復」宣言(148頁~)。過去にもそんなことがあったようだ。ムード、世論に左右されるか、どうか。ネットの時代だから。宮沢内閣は生活大国だった(240頁~)。今は格差大国じゃないかな。2013/08/09
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