出版社内容情報
「モーレツからビューティフルへ」「不思議,大好き」「24時間たたかえますか」…….新聞・雑誌の広告やラジオ・テレビのCMを彩るキャッチフレーズは,それぞれの時代の空気を見事に映し出してきた.傑作・話題作の生まれた背景やそれらが呼びおこした社会的反響をふり返りながら,広告と世相とのかかわりを明らかにするユニークな戦後史.
内容説明
「モーレツからビューティフルへ」「不思議、大好き」「24時間たたかえますか」…。新聞・雑誌の広告やラジオ・テレビのCMを彩るキャッチフレーズは、それぞれの時代の空気を見事に映し出してきた。傑作・話題作の生まれた背景やそれらが呼びおこした社会的反響をふり返りながら、広告と世相とのかかわりを明らかにするユニークな戦後史。
目次
第1期 敗戦から戦後復興へ
第2期 家庭電化と消費革命
第3期 高度成長とモーレツ時代
第4期 見直される生活
第5期 「国際化」と「成熟化」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うりぼう
27
ブックオフで105円。昭和20年から平成2年までの広告を世相とともに追う。発行は、21年前。戦後と自分が生まれてから34歳までが重なる。時代は、世相は、広告とともにあり、広告がリードしたともいえる。キャッチフレーズという言葉自体、今は死語かな。懐かしい広告と共にその頃の自分がよみがえる。全く記憶にないCMもある。この中に「ビールづくり3代」という広告があり、受け継ぐ、時間をかける、市井の中にある生きる人がいる。今、本物の時代への回帰は、悠久の歴史を中の智恵を見直すことに通じる。昭和35年の広告が問う価値観2012/06/14
つまみ食い
8
戦後史を当時流行した広告でなぞる一冊。広告表現の変遷の歴史としてももちろん面白い。2025/01/05
あんどうれおん
6
あまり教科書に載らない素材を通じた、近代社会の観察。工夫をこらして受け手を面白がらせようとした広告の数々が楽しい一冊です。何のことだか分からない表現も散見されますが、その時々の常識や流行を踏まえた解説が添えられていて、ずいぶん助かりました。2023/07/23
柏葉
3
昭和戦後史に興味があったんだけど、政治や経済に特化してたり、堅苦しかったりで読めるものがなかなか見つからなかった。本書は時代の空気が分かる読み物として楽しめる。話題になったキャッチフレーズを軸に、世相と主な事件を、昭和20年から平成に入るまで一年ごとに紹介していく。良作。世相を反映させ、商品を直接に売り込むことから、ひねりやユーモアが入り、イメージ広告へと変わっていったことがよく分かった。読みやすく、満足のいく本でした。何より恐ろしいのは、こんな良書が古本屋で数十円で手に入ってしまうことです。2012/04/07
のん
1
戦後史を広告を通じて見る本。良かった。2016/09/03