出版社内容情報
「この本は問題になるだろうか」「この雑誌は,残しておいてもさしつかえないだろうか」…….日本占領下の上海で文化統制は極度に強まり,あらゆる抗日的な書籍・雑誌・新聞が所持者の手によって焼き捨てられる運命に遭った.占領下で民族を裏切らず良心的に生きた中国の知識人が,その悲痛な体験と民衆の生活を生々しく描いた貴重な記録.
内容説明
「この本は問題になるだろうか」「この雑誌は、残しておいてもさしつかえないだろうか」…。日本占領下の上海で文化統制は極度に強まり、あらゆる抗日的な書籍・雑誌・新聞が所持者の手によって焼き捨てられる運命に遭った。占領下で民族を裏切らず良心的に生きた中国の知識人が、その悲痛な体験と民衆の生活を生々しく描いた貴重な記録。
目次
はじめに
暮影
最初の犠牲者
封鎖線の内と外
「最後の授業」
書物を燒くの記
書物を賣るの記
書物の運命
遭難した友人たち
占領下の『魯迅全集』
愛國者・鄒韜奮
わが友の死―夏丐尊のこと
漢奸のできる原因
わたしの家・周佛海の家
周作人を惜しむ
鵜と魚
遺書に寄せて
〓年と女優と
ある女スパイ
飛び降り自殺
〓佩孚の生と死
悲惨な米
著者等紹介
安藤彦太郎[アンドウヒコタロウ]
1917‐2009年。1941年早稲田大学政治経済学部卒業。早稲田大学名誉教授。専攻、中国近代史
斎藤秋男[サイトウアキオ]
1917‐2000年。1941年東洋大学文学部卒業。専修大学名誉教授。専攻、中国思想文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Fumitaka
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samandabadra
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