出版社内容情報
女の解放とは何か.出産という生命の生産において重大な役割を担う女性の本来的社会性を確認してこそ,性による差別と支配の廃止を展望する真の女性史を叙述することができる.こう考える著者が,ルネサンスから啓蒙の時代,フランス革命を経てマルクス主義にいたる女性観に照明をあて,さらに現代の女性解放思想について論じる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sk
3
女性非解放思想の歩み。2025/02/12
ハンソクマケ
0
数多の思想家の名前が出てくるので難しいのかと思いきや、全然読みやすい。正直ちゃんと理解するにはもっと読み込む必要を感じるけれど、ある程度は一度の通読でも分かる。個人的に刺さったのは、女性差別は家父長制と繋がっており、家父長制は支配者層、今なら資本家に良いように利用されてきた。だから逆説的に、女性差別を撤廃できれば資本家に打撃を与えて社会が変わる、我々パンピーも少しはいい暮らしができるかもしれない。この辺りの仕組みが伝われば、男性労働者からの賛同も増えるのでは。そもそも差別なんてしないのが一番良いけど。2025/07/17
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