岩波文庫<br> ウンガレッティ全詩集

個数:
  • ポイントキャンペーン

岩波文庫
ウンガレッティ全詩集

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年04月27日 07時07分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 586p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003770061
  • NDC分類 971
  • Cコード C0198

出版社内容情報

二十世紀イタリア最高の詩人ウンガレッティ(1888-1970)。第一次大戦に従軍し最前線の塹壕の中で書き留めた生命の結晶のような初期短詩群から、深く豊かなイタリアの詩的伝統に回帰して詩想を深めた後年の韻律詩群までの全詩篇。

内容説明

二十世紀イタリア最高の詩人ジュゼッペ・ウンガレッティ(1888‐1970)。第一次大戦に従軍し最前線の塹壕の中で死に取り囲まれながら書き留めた、生命の結晶のごとき初期の前衛的な短詩群から、ペトラルカへと遡るイタリアの詩的伝統に回帰して、詩想を深め詩型を磨いた後年の韻律詩群までの全詩篇を収録。

目次

第一詩集『喜び』(一九一四‐一九年)
第二詩集『時の感覚』(一九一九‐三五年)
第三詩集『悲しみ』(一九三七‐四六年)
第四詩集『約束の地』(一九三五‐五三年)
第五詩集『叫び声と風景』(一九三九‐五二年)
第六詩集『老人の手帳』(一九五二‐六〇年)
最後の日々(一九一九年)(フランス語詩篇)
散逸詩篇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lily

94
生と誠と静と盛と精と死と史と志と視と詩と。2つ星で鳴る、成る、生る、為る、慣る。文庫で読めるのは岩波だけ。本当にいい仕事するなぁ。幸せだ。そう、今、この生の瞬間に全力集中だ。未来の約束なんていらない。今にぶらついてくるのだから。2020/11/14

藤月はな(灯れ松明の火)

64
エジプトで生を受け、第一次大戦の最中、詩を書き綴ったウンガレッティ。アレクサンドリアの砂漠と戦場で人生の無常と孤独を見出しながらその中にある煌めきを掬い取った詩集達。「黒の成就」の一粒で二度、美味しい文体はどうやって翻訳したんだと感嘆するばかりです。河島英昭氏による解説(ムハンマド・シァアブへの実存性の考察は興味深く、ウンガレッティ本人と出会えたエピソードはこちらにも嬉しさが伝わってきます)と30年を経て岩波文庫で再出版されたあとがきも良かったです。岩波文庫で出版してくださり、ありがとうございました。2022/04/30

踊る猫

34
戦場の土煙や砂埃が、あるいは血腥い熱気が漂って来るかのようだ。イタリアの詩に疎いので相変わらず頓珍漢なことを書いているかもしれないが、晦渋な筆致の中に最前線に身を置く孤独な詩人の姿を見出してしまったのだった。ウンガレッティを日本語で読める……これこそ「事件」ではないだろうか? 再読が必要だと思うし、須賀敦子が紹介している他のイタリアの詩人の作品と読み比べることも求められると思うのだけど、なかなか濃密な読書であるように思われたのだ。訳者の日本語は達者でリーダビリティは高い。岩波文庫で読めることを喜びたく思う2018/10/01

ロビン

26
エジプトの港町アレクサンドリアに生まれ、WWⅠに従軍し20世紀イタリアを代表する詩人のひとりとなったジュゼッペ・ウンガレッティの全詩集。故郷の砂漠の「無限性」を心に刻み、従軍経験を経て、晩年には「神」を求めた彼の詩は全体に死や影といった暗いイメージによって表現されているものが多く、トラークルを連想したほどだ。後年にはモデルニスモではなく伝統に回帰する道を選び、ペトラルカのような押韻に則った詩法を用いて、イタリア語の音楽性を重視した。難解な詩論の末尾に彼は書くー「まさに詩だけが、人間を回復できるのだ」と。2021/01/12

スミス市松

22
すべてを《無》に帰す故郷アレクサンドリアの砂漠とWWⅠイタリア戦線下の激戦地が重なった瞬間が詩人ウンガレッティを生み出す主たる要因となったのには胸が詰まる思いがする。つまり、詩人の根源的な心象風景とは常に「《破壊者としての時》の感覚」に晒された《内なる砂漠》なのであって、この《無限》なるものと自己の関係を書く限り作品はどこか虚無的な雰囲気をまとわざるをえない。それは、戦場での生死の狭間を切り取った初期詩篇、青春が淡い思い出と化した中期詩篇、伝統的形式のうちに《神》を待望した後期詩篇においても例外ではない。2020/08/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12787692
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。