岩波文庫
価値と資本〈上〉―経済理論の若干の基本原理に関する研究

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003414613
  • NDC分類 331.74
  • Cコード C0133

出版社内容情報

ケインズの『雇用,利子および貨幣の一般理論』とならぶ現代理論経済学の古典.本書は,純粋経済理論のみならず応用経済学に分析の基礎を提供する厚生経済学においても多大の功績を残した.ヒックス(一九〇四―八九)は,この本に代表される一般均衡理論への貢献によって,一九七二年ノーベル賞を受賞した.付・索引.(解説 根岸 隆)

内容説明

現代イギリスを代表する理論経済学者ヒックス(1904‐89)が、ワルラスやパレートの一般均衡理論とマーシャルの均衡の時間的構造論とを結びつけ、一時的均衡論として動学的経済理論(予想、期待を中心概念とする)を構想した名著。現代経済理論の中核である一般均衡理論の動学化はこの書物によって始まった。

目次

第1部 主観的価値の理論(効用と選好;消費者需要の法則;補完)
第2部 一般均衡(交換の一般均衡;一般均衡体系の運行;企業の均衡;技術的補完と技術的代替;生産の一般均衡)
第3部 動学的経済学の基礎(分析の方法;均衡と不均衡;利子;利率の決定;利子と貨幣;所得)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

11
「経済学は、結局のところ、単独の個人の行動には対して興味を示さない。それが関心をもつのは個人の群の行動である」(78頁)。だから、抽象的な予算、効用最大化など、経済人としての分析になっていったのだろう。しかし、ラスキンの全人思想からすると、経済人としては一側面に過ぎない。総合的な生活者としての個人の消費行動という個別具体的な社会現象も捨て難い。経済静学とは、日附に煩わされない部分。そして、経済動学とは、各数量が日附をもたねばならぬような部分という(205頁)。時系列の変化を捉える活動的な経済人の姿を描写。2013/09/19

TH

1
前半はミクロ経済学の話。テキストをいくつか読んでいる人はすらすら読めると思う。終盤からマクロ経済の話。下巻に期待。2016/04/19

のほほんなかえるさん

1
大きく見ると、「静」から「動」への転換の物語。ただ、まだ私は教養不足なのです。2011/02/06

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