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岩波文庫
人生談義〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003360828
  • NDC分類 131.5
  • Cコード C0110

出版社内容情報

エピクテートス(55頃‐135頃)は,セネカやマルクス・アウレリウスと並び称されるストア後期の哲学者.本書は弟子が筆録した語録と語録から抜萃して作られた提要と断片とからなる.若くして奴隷として世に出た著者がその体験に基づいて,神の摂理や現世の苦痛に対する無関心や兄弟愛などを広汎な人びとのために説いたものであるが,厳しさの中にも人間味が溢れている.

内容説明

若い時奴隷であった著者は、苦痛を超克し自在の人となった。その体験から生まれた哲学は、峻厳さの中にゆとりと優雅さのある人生論となっている。

目次

1 語録(承前)(おしゃれについて;進歩しようとする人は何について修行せねばならないか、およびわれわれは最も大切なことをおろそこにしているということについて;何がすぐれた人の対象(材料)であり、何に対して人は修行せねばならないか ほか)
2 断片
3 提要

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

有沢翔治@文芸同人誌配布中

6
ストア派を代表するエピクテートス、読了。下巻では断片集が収録されているが、知識よりも実践を重視したことが記されている。それがエピクテートス自身の著作ではなくアッリアノスによる言行録になった要因だろう。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51495846.html2018/03/15

ぴこ

3
権内にあるものとは意志や指導理性を表し、権内にないものとは身体や外的出来事を表す。権内にあるものとその使用にだけ善いとか悪いとか言われうる。人間にとって出来事そのものが恐ろしいのではなく、出来事の表象が恐ろしい。それゆえ表象を吟味熟考し正しく使用する必要があり、表象に左右されない不動の心を持つ訓練をする必要がある。シンプルかつ実践的な哲学。2016/05/29

sukham

2
①上巻はちょうど一年前に読了。何となくめでたい~~Gutenberg経由で英訳参照セリなずな。②各種書評を読むと、岩波文庫新版の訳文🍀読みやすいとのこと。そのうち手に取ってみたい。③シンシン(だけどパンじゃない)ダカラ カラカラ 体ハ空ダ ⑴魄陰肉体「九相図」ずぶずぶ元素にカエル🐸 ソレデハ皆サン灰サヨウナラ ⑵魂陽精神うわのそらそら虚空ニ散ズ 不可視ヲおかしト見ルナカレ アレコレアツテ仮称❛摩訶迦葉❜Mahākāsyapa 悟り・悟道の東西南北 四通八達 青い惑星ワレラガ地球は狭いゾナモシ?!2022/02/23

kuretya

1
授業の記録の続きと、最後に要旨がまとめてある。なんなら最後だけ読めばいいかもしれない。ストア哲学は素晴らしいけれども、ひとつ危険がある。それは普通の人たちの生活、人事を軽蔑する方向に傾きがちなところだ。社会に対して無関心になる。生命そのものには価値を認めないので、煩わしければ自殺することも許容している。エピキュリアンだけの社会は成立しないことをエピクテトスは説いているが、ストア哲学者だけの社会も緩やかに衰退するだろう。欲望が強い人間には薬になるが、もとより簡淡な人は一層無気力にしてしまう気がする2021/12/26

mononofu

1
簡単に言えば、自分の外にあるものについては自由にはならないので悩むのは止め、唯一自由になる自分の内に焦点を当てようとなる。本書ではこの観点から来客や弟子の疑問・相談にエピクテトスが答えていくが、その明快さは非常に力強い。採用するか否かは別にして、後期ストア派は一度読んでおいて間違いはない。2014/03/05

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