内容説明
コロンブスの帰国中、エスパニョーラ島では島民収奪が本格化するが、スペイン人同士の内紛も激化する。彼は第三次航海ではじめて大陸(ベネズエラ北岸)に接触、島に帰着後は島内の混乱を収束しようとするが果たせず、新任の査察官によって本国に送還される。
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
3
「インディアスはその恵まれた幸福さ、気候の温暖さ、気象の静穏さ、飲料水、果実、爽やかな茂り、豊かな土壌、土地そのものの状態、その他自然の富によって、世界中のどこと比べても、到底比較にならぬほど優っていることは明らか」(171ページ)。評者もそんなストレスフリーな暮らしに憧れる現代人である。人間らしい生活は原発事故で奪われた以上、未開人の方が自然と共生しているようにみえる。植民にした際は、「病気で痩せこけている人たちまでも強制的に働かせる」(351ページ)なんてのは、もう閉口だ。憐れみと心の痛みがあるのか。2012/12/24
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