出版社内容情報
何もかもが面白くて仕方がないという時期は人生にそうあるものではない.青雲の志を抱いて十七歳で上京した子規が,その翌年の明治十七年から二十五年にかけて書留めた『筆まかせ』は,そのような時期の産物として稀有のまた実に楽しい随想である.特に丁丁発止の言葉がとびかう若き漱石との往復書簡は圧巻.一○四篇を精選.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
14
「人間も猿より進化せりといふ話あり。実(まこと)か嘘か知らねども若(も)シこれを真なりとせば、また反対に人間が猿に退化せぬこともなかるべし」2017/09/17
ホームズ
12
死の直前に書かれた随筆などよりは少しエネルギーは感じなかったけど。若き日の正岡子規の感じたことや考えたことが色々残されていて良かった(笑)言文一致に関する子規の考え方や野球に関しての記述が面白かったな~(笑)2012/06/23
timeturner
2
子規が今の時代に生きていたら絶対にブロガー!2011/09/29
うり
1
読んでて楽しかった。ほんとにいたんだ、という実感がでた。・・・文体が難しかったけど・
わなだいアスペ
0
予備校の頃に読んだ。思ったことを遠慮なく書きつけているのを読んで「こういうことを考えていてもいいのか」と、自分の普段している妄想が許された気になった。テストの答案やら読書感想文といった提出する義務のある文章以外に、自分で自由に文を書く遊びがあることを教えられた。自分の精神史の中では最もインパクトのあった本。
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