出版社内容情報
二〇一四年夏のイスラエル軍侵攻下で何が起こったのか。みたび戦火を経験した子どもたちに密着した貴重な記録。
内容説明
「これからも時間をかけて、かれらのこと、そしてガザの子どもたちのことを見守り続けていきたいと思った」―。それから5年。2014年夏のガザで何が起こっていたのか。6年間で、みたびイスラエルの侵攻による戦火を経験した子どもたちは、日々をどう生きているのか。悲劇が繰り返される土地・パレスチナに20年以上通うジャーナリストが伝える現地の声。写真多数。
目次
1 三度の侵攻を経験したサムニ家の子どもたち(二〇〇八年一二月‐〇九年一月;二〇一二年一一月;二〇一四年七‐八月)
2 二〇一四年 侵攻の証言(攻撃現場;緑豊かな農業地帯・フザア村で起きた悲劇;戦時下の支援)
著者等紹介
古居みずえ[フルイミズエ]
1948年島根県生まれ。フォトジャーナリスト。アジアプレス・インターナショナル所属。JVJA(ビジュアル・ジャーナリスト協会)会員。1988年にパレスチナのイスラエル占領地に入る。以降、パレスチナのほか、ウガンダやインドネシア、アフガニスタンなど各地の現状、特に女性や子どもの日常を精力的に取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
37
2012年、市民(子ども、女性、お年寄り)を虐殺するイスラエル。市民がいることを知っていて殺すとは、と閉口している(27頁上段)。戦争でいつも犠牲になるのは、弱い人達。抵抗する術を持たない。武器を持っていたとしても、それ以上の武器でやられる。ハッサン(19歳)は、最も重要なのは、弱きにならず、諦めず、降参せず、人生で最も希望のないときでも生きる意欲を守ること(57頁)。2015/11/05
学生
5
1/21(土曜日)23:00~00:00 ETV特集 ガザ 私たちは何を目撃しているのか2024/01/21
Noboru
2
様々な宗教や価値観に比較的寛容な日本人としては、なぜここまでいがみ合うのか理解が及ばない点もありますが、子どもや老人、女性など市民が犠牲になる争いには気持ちが塞がります。イスラエルのパレスチナ問題、歴史の根が深いだけに、容易に解決できないものなのでしょうか…2015/09/15
yone
2
パレスチナ自治区でイスラエル軍の攻撃に耐え続ける子供たち。子供たちを含む一般市民が標的にされ、障害を持った車椅子の子すら無残に殺されていく。いくらユダヤロビーが強いからと言って、こんな事が許されるんだろうか。差別、抑圧を受けたユダヤ人が更にひどい差別、抑圧をパレスチナ人に行う。やりきれない思いになる。この本は生々しい子供の証言が中心なので、背景などは別に調べた方がいい。2015/07/12
三山
0
特にガザの子供たちについて取り上げられ、一部は2008、2012、2014の三度のガザ侵攻を経験したサムニ家の子供たちについて、二部は2014年(つまり一番直近の)ガザ侵攻について書かれている。あの時ガザで何が起きていたのか、それを知るために読むことができる。2016/01/16