出版社内容情報
◆日本で唯一の完全訳による,少年少女のためのケストナー全集.ユーモアあふれる話の中にも,涙をさそう物語の底にも,人生の真実が輝いています.*◆エーリヒ・ケストナー(1899-1974)は,暗いナチスの時代にあっても子どもたちに明るい未来をたくしながら執筆をつづけた,ドイツの詩人・作家.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めめ
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「動物会議」を読みたくて図書館で借りて読む。初版1962年で、17版の1981年のを読んだがだいぶ古い。まわりくどかったり、よく意味が分からなかったりする箇所もあるけど、詳しく描写されていて面白かった。トリヤーの素敵な挿絵が白黒なのが残念。象のオスカールの「何も思いつかない?みんな考え続けよう」という場面が好き。巻末の後書きで、イエラレブマンという女性が着想して合作として出た本だと知る。川端康成の乙女の港、みたいなのか。2025/05/28
sup
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岩波書店から発行されている「動物会議」は複数あるので、読み比べをしたく1997年発行の第32刷を再読しました。(本書の初版は1962年。原書原題は"Die Konferenz der Tiere"で1949年刊行) 本書はモノクロ印刷なので、ワルター・トリヤーによるかわいい挿絵を楽しむには物足りない感じですが、光吉夏弥や池田香代子訳のカラー絵本よりストーリーが省略されずに書かれているので「動物会議」の物語を詳しく読みたい方にオススメです。2024/03/25
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