出版社内容情報
第九回中村元賞受賞;20世紀後半の宗教学の泰斗エリアーデの宗教学の全容を解き明かす必須文献。ルーマニア民俗学,東洋宗教研究から聖俗論,比較宗教学を経て,世界宗教史のレベルにまで到達するエリアーデの膨大な著作を渉猟。柔軟かつ広汎な視野と明快な論理で巨人の学に迫り,エリアーデ研究の一段の深化を約束する
内容説明
本書は、1996年3月に東京大学大学院人文社会系研究科に提出した博士論文「エリアーデにおける自律的宗教学の展開―比較と歴史の統合」をもとに書き改めたものである。
目次
第1部 エリアーデ宗教学における宗教比較論(宗教学史の試み;インド経験からシンボリズム論まで;シンボリズムとフオークロア ほか)
第2部 エリアーデ宗教学における宗教史研究(歴史的限定と宗教的創造性;宇宙と歴史の統合;宗教史と始源性 ほか)
第3部 エリアーデ宗教学の理論構造といくつかの問題(逆説と再統合;宗教史から解釈学へ;「偽装」の解釈と創作 ほか)