出版社内容情報
おじさんの豪快なくしゃみで砂煙がまきおこった。あれれ? ねことうさぎの耳が入れかわってる! ねこがワンワンほえれば、いぬはニャー。全身はだかのがちょうに、とさかをくわえたおんどり……。どうぶつも子どもも、みんなヘンテコ。いったいどうしたら、もとどおりになるの? くしゃみの音も楽しい、元気でゆかいな絵童話。
内容説明
すごいくしゃみをするおじさんと、おじさんのくしゃみのせいでとんでもない目にあったどうぶつや子どもたちの、ゆかいなおはなし。
著者等紹介
カブラル,オルガ[カブラル,オルガ] [Cabral,Olga]
1909‐1997。詩人、作家。英領西インド諸島トリニダード島で、ポルトガル人の両親のもとに生まれ、カナダへ移住。20歳の頃ニューヨークへ移り、速記者として経験を積むかたわら、大衆小説を雑誌に発表。やがて詩人として活躍し、雑誌にも寄稿した
小宮由[コミヤユウ]
1974‐。翻訳家。東京・阿佐ヶ谷で「このあの文庫」を主宰
山村浩二[ヤマムラコウジ]
1964‐。アニメーション作家、絵本作家。短編アニメーション作品「頭山」「カフカ 田舎医者」などで、世界4大アニメーション映画祭すべてでグランプリを受賞。米国アカデミー賞会員。東京藝術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nyah
53
廃品回収のおじさんのクシャミは凄まじい。犬、黒猫、白兎が庭で寛いでいる時に、砂嵐で前が見えなくなるクシャミ。気づくと犬の自慢の大声は猫の小声に。猫と兎の耳が入れ替わる。三匹は慌てておじさんを追いかけます。次から次へとクシャミの被害者に出会い、ヘンテコな格好の皆で一緒になって追いかけます。オチは読んでからのお楽しみに。/のほほんとした世の中に刺激を加えるおじさんの話。2021/10/23
chiaki
37
今年度の市内指定の図書リストから1番気になった1冊。なんともへんてこなストーリー。くしゃみおじさんのくしゃみを浴びれば(!?笑)、うさぎもねこも犬もがちょうもおんどりも、男の子も女の子もみんな自分が自分じゃなくなっちゃう!くしゃみおじさんのくしゃみもバラエティーに富んでてとてもユニーク。笑 低学年さんへの読み聞かせにも盛り上がりそうな1冊。2022/06/06
ヒラP@ehon.gohon
33
くしゃみをする毎に、自分の耳が別の動物に移り変わってしまったり、家具が家から飛び出してしまったり、なんともとんでもないおじさんが登場します。 絵があるから、イメージできるのですが、 ちょっと難解なお話です。 結果オーライでしたが、とっぴなおはなしでした。2022/02/22
ケ・セラ・セラ
28
砂煙がたち、あたりが見えなくなるほどのくしゃみって、どれだけ大きいんでしょう。いやいや、それだけではありません。おじさんのくしゃみで動物も子どももとんでもないことに。おかしなくしゃみに抱腹絶倒。これ、子どもがマネしそうですね。絵本から児童書への移行期にオススメの愉快なお話。おじさんのくしゃみで、今度は何がどうなっちゃうのか…。2021/12/25
ツキノ
23
2021年7月発行。外国のおはなしなので絵も外国の人と思ったら山村浩二さんでした。おじさんのくしゃみのおかげで諸々入れ変わってしまった動物たちがおじさんを探し当てる。くしゃみをするときへんなことばをいっちまい、おかしなまほうがかかっちまうんだな、とおじさんは分析。はなに「こしょうをふりかけろ」…けっこういいおじさんだ。(E240)2021/09/23