フランセスの青春

フランセスの青春

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  • サイズ B6判/ページ数 444p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784001155136
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

フランセスの望みは画家になること.しかしあいつぐ両親の死,世界大戦の勃発など,彼女の希望はなかなかかなえられそうにない.そしてある日愛するガブリエルも戦場へ……青春時代の愛と苦悩を描く.

内容説明

両親の死後、ヒルクレスト荘の管理は17歳のフランセスの手に委ねられた。3人の妹達、ことに7歳の末妹セーラの面倒をみることは、若いフランセスにとって、想像をこえる重荷だった。しかも彼女自身、当時は非常識と考えられていた画家としての将来を夢見ていたのだから、なおさらだった。彼女の迷いと悩みを理解してくれたのは、隣家の青年カブリエルだった。彼の理解はやがて深い愛へと…。第一次世界大戦をバックに、画家としてのキャリアと結婚との間でゆれる少女像をえがく青春ロマン。中学生以上。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほたて

20
今から100年前のイギリスは、女性に参政権などもちろんなくて、結婚=家庭に入ること。私たちが今当たり前と思ってる権利や自由って、長い歴史の中でほんのつい最近手にしたものなんだ…。愛する人を選ぶことは自分の夢を諦めること。フランセスの葛藤は崇高すぎてあまり共感はできなくて、頑固な姉を理解できずにおろおろしながら見守る妹の視点のまま読んでしまう。少女小説というにはメロドラマチック。2013/10/21

杏子

7
前作では、見えなかったところに光をあてるようで、物語により深みが出てきた。フランセスはセーラからの視点では、尊大で孤高な芸術家、優しいガブリエルに対してもあまりに心ない態度をとる人、というふうで感じがいいとは言えなかった。けれど、この巻でフランセスの視点になったとたん、本当はどうだったのか? 彼女の心がよく見えるようになった。ガブリエルとのことも、惹かれながらも、自分の描く絵のために受け入れられでいた。自分勝手なようにも見えるが、自分自身の世界に没頭して、絵を描き続けるためには必要なことでもあった。一家庭2013/06/09

ひじり☆

3
多少のことは我慢し妥協しても、安定と調和を愛する(笑)私にはフランセスを理解しがたかった。もどかしくて、何でそんなにわがままなの!結婚してあげればいいじゃん!!とメロドラマを観ながら叫ぶ主婦のような感じ(^_^;)価値観の違いであり、きっと私の人生をフランセスがみたら、何でそんなに我慢しているの!とかもどかしくなるのかな…2014/06/27

水色さくら

3
◎/『丘の家のセーラ』でわからなかったことがわかっていくことに、どきどきしてぞくぞくする。人間ってなんて複雑なんだ。2013/03/02

zzz

3
シリーズ二作目。個人的にはフランセスの性格があまり好きになれなくてガブリエルの方に同情してしまった。だけど、前作のセーラの視点では見えていなかった部分が明らかになっていくこのシリーズの面白さはやっぱり好きです。このフランセスを読んだ後にまたセーラを読み返したらきっともっと切ないんだろうなぁと。自分的にはやはり一作目の衝撃が大きかったみたいです。姉妹の中にもそれぞれ相性があり、妹達からは長女のフランセスはどう見えていたのか、これからまたジュリアとグウェンの物語を読んでいくのが楽しみです。2011/02/10

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