平凡社ライブラリー<br> 生命の樹―あるカリブの家系の物語

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平凡社ライブラリー
生命の樹―あるカリブの家系の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582768916
  • NDC分類 953
  • Cコード C0397

出版社内容情報

昨年、ノーベル文学賞の代替賞ニュー・アカデミー文学賞を受賞したカリブ海作家の自伝色の濃い代表的長篇小説を復刊。原著は1987年刊。

内容説明

「もうこんな暮らしはごめんだ」とグアドループ島を出、パナマ、サンフランシスコで暮らし金銭を蓄え財をなし、島の黒人中産階級になった曾祖父アルベールの流浪の人生。パリ留学後、ロンドン、ニューヨーク、ジャマイカを彷徨い、はてはフランスの夫の下に帰る母テクラの破綻の人生。アルベールとテクラのふたりの生涯を中心に、曾孫/娘ココが語るルイ家四代の“悪辣な生”は、一家系の物語をこえたカリブ海現代史ともいえる。アナイス・ニン賞受賞作。

著者等紹介

コンデ,マリーズ[コンデ,マリーズ] [Cond´e,Maryse]
1937年、カリブ海のフランス海外県グアドループ島生まれ。16歳で島を離れ、パリで教育を受ける。1960年代を通じて4人の子供を育てながらギニア、ガーナ、セネガルで教員生活、70年代にはパリに戻り、75年にパリ大学で博士号を取得(比較文学)、また76年にHeremakhononを発表して小説家としてデビューする。アメリカ合衆国各地の大学で教鞭をとり、フランス語圏文学を教えながら旺盛に作品を発表してきた。2004年、「奴隷制記憶委員会」の初代委員長に。コロンビア大学退職後はパリを経て南フランスに在住。2018年、ノーベル文学賞中止に際してスウェーデンの市民団体が設立したニュー・アカデミー文学賞を受賞。英語圏のトニ・モリスン(1931‐2019)と並ぶ、フランス語圏の代表的黒人女性作家

管啓次郎[スガケイジロウ]
1958年生まれ。詩人、比較文学者。多くの批評的エッセーを書いてきた。『斜線の旅』で読売文学賞(随筆・紀行)受賞(2011年)。世界各国で招待朗読を行っている。明治大学大学院理工学研究科総合芸術系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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三柴ゆよし

20
個から普遍へと突き抜け、至るところにはりめぐらされていく文学の「根」の力を感じた。カリブ海はフランス領グアドループに勃興した、ある成金一族の四代にわたるピカレスク年代記といえば、なるほど『百年の孤独』フォロワーかと合点する方も多かろうが、『百年の孤独』では、あくまで外部から「流入」する人と物が物語に駆動力を与えていたのに対して、本書の顔たるルイ一族は、自分たちの側からどんどん外の世界に「流出」していく。何度も反復される内/外の往復運動は多くの出会いと別れを生み、物語世界はよりにぎやかに、極彩色に彩られる。2020/04/14

hiroizm

16
カリブ海のフランス海外県のグアドループ島の黒人家族4世代の壮絶な物語。語り手の曽祖父がパナマ運河建設従事をきっかけに、白人以上に搾取しまくり成り上がるプロセスに圧倒。「黒いシャイロック」と揶揄される強欲さに凄みがあった。また差別による屈辱からの白人、ムラートへの強い排他感情が、のちの家族に様々な悲劇をもたらしているのも痛切。フランス、アメリカ、ジャマイカと舞台のスケールも大きく、カリブの黒人一家を通して20世紀の黒人解放運動史を俯瞰できる優れものの小説。タイムリーな読書で感慨深いものがあった。 2020/09/05

アマヤドリ

14
熱みなぎる根から派生した一族があるものは世界を放浪し、あるものは頑固なまでに土地を守り、枝を広げてゆく。物語とはたしかに、自分ひとりでは抱えきれなくなった膨大なそれを手に取る手段ではあるけれど、ひとりが持てるものを深くふかく広げてくれるものでもある。2023/12/17

ソフィ

1
パナマ運河建設に興味を惹かれ。仰々しくて芝居がかった文体が最後まで慣れなかったけれど、黒人奴隷という言葉からアフリカ→北米だけではない地域性(ここでは特に、海を越えることができないという濃厚な死者の存在)、悪辣さを垣間見ることができたと思う。初代は金を、二代目は教育を。両方を手にした三代目四代目は女性で、自己尊厳(誇れるルーツ)を追い求める。2021/07/22

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