出版社内容情報
原っぱで遊んでいた子どもたちが,死んでいる1わの小鳥を見つけ,自分たちの手でお墓を作ります.子どもたちの心の動きを,散文詩のような味わいのある文章と寒色だけの水彩画とで描きます.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
26
小学校の同級生Tを思い出す。彼も飼っていたインコが死に、土に埋めたという。その死を誰にも汚されたくなかったのか、「掘るな!」という注意書きを墓に添えたところ、掘られてしまったと嘆くTの話に、吉本新喜劇の花紀京を思い浮かべ、笑いを堪えるのが辛かった。2019/12/08
のえる
25
図書館絵本。読友さんのレビューで気になった絵本。 尊い命。小さな小さな大切な命。小鳥の死と向き合う子どもたちの誠心誠意感じられる行動が描かれている。絵だけの見開きと文字だけの見開きが交互に綴られ感慨深いものがあった。 命の大切さを感じさせる一冊。2021/03/22
ダリヤ
23
かぞくでもなく、すむせかいのちがうちいさないのちがいきたえていたときに、こどもたちはそのいのちにたいして、いまできることをせいいっぱいにつくして、そのいのちをおもう。死とは、生きているものすべてにびょうどうにおとずれるもの。生きているあいだは、死をうけとめたどんないのちにも、てをあわせ、いのれるようにありたいとおもう。シャーリップさんのイラストやいろづかいがとてもさわやかで、ことりはほんとうにただねむっているかのようにうつくしい。2015/02/02
ヒラP@ehon.gohon
21
死んだ小鳥を見つけた子どもたちの行動は、いろいろなことを示唆しています。 命というものを考えたこと、葬るということを体験したこと、弔うという神秘性についても共有したこと、でもいずれ忘れ去っていくということ。 飼っていた小鳥ではないので、悲しみとは少し離れたところで描かれた物語です。 ちょっと儀式めいていて、さめた感じもするのですが、文字だけのページと絵だけのページは、その間でいろんな思いを感じさせてくれました。2020/01/25
ruki5894
17
ことりの死を静かに優しく葬るのだが、どうしてかザワザワする。なぜだろうか。ことりが死んだことは悲しいけれど、森に埋めることができて嬉しかった…という。心に残る絵本。2020/07/30
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