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岩波少年文庫
ぼくたちの船タンバリ (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 399p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784001145854
  • NDC分類 K943
  • Cコード C8397

内容説明

さすらいの船乗りルーデン・ダッソウが故郷にのこした、小さな帆船タンバリ。ルーデンの友人だった少年ヤンは遠い海にあこがれて、子どもたちだけで船出を計画するが…。少年の夢と、それが静かな漁村に巻き起こす騒動を描く。中学以上。

著者等紹介

プルードラ,ベンノー[プルードラ,ベンノー][Pludra,Benno]
1925~。ドイツの児童文学作家。旧東ドイツ、ドレスデン北方のミュッケンブルクに生まれる。ハンブルクの商船学校を卒業。戦後、ベルリンとハレの大学でドイツ文学・歴史・美術史などを学び、教員、ジャーナリストを経て、1951年から子どもの本を書き始める。『ズンデヴィト岬へ』『白い貝のいいつたえ』など、子どもの心を詩情豊かに伝える作品は、当時から東ドイツだけでなく西ドイツでも高い評価を受けた。1992年に、『マイカのこうのとり』でドイツ児童文学賞の幼年物語大賞を受賞。2004年には、それまでのすべての業績に対し、ドイツ児童文学賞の特別賞(作家賞)が贈られている

上田真而子[ウエダマニコ]
1930年生まれ。京都ドイツ文化センター勤務の後、児童文学の翻訳を始める。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

penguin-blue

37
岩波少年文庫70周年に1冊くらい新しい本を!ということで手に取った本。さすらいの船乗りが故郷に遺した小さな帆船。孤独な彼と心通わせた少年ヤンは大人たちの思惑から船を守るために学校の仲間たちと共に船の改修に取り組みそして…。子供たちが船を改造し、冒険にでかける、みたいな単純なわくわく冒険物語みたいなものをイメージしていたがけっこうせちがらい大人の世界や本音や建前、みたいなものが盛り込まれた本だった。最初は訳がぶつ切りで辛かったがだんだんしっくりした感じ。結末の唐突感が置いてけぼりとも、これが現実とも。2020/10/28

ぱせり

5
少年が船を通して見つめる未来や大切な人への思い、遠い世界への果てしない憧れ。海はその残酷さも含めてなんて美しい。大人たちの集団のリアルさ。いったいタンバリってなんだろう。最後の子どもたちの覚悟の辛さ・けなげさが愛おしくてたまらない。大人は、こういう子たちを裏切ってはいけないでしょう。2010/11/01

kamekiti-tv

0
これはただの少年が大人になる過程や旧東ドイツの社会主義体制の中での人々の暮らしを描いた物語ではない。同時に、船に乗る者に必要な要素を説いている物語だ。誰かに頼り誰かが何かをしてくれるのを待つだけの人間は船には乗れない。船とは自分から仕事を見つけ動く行動力や決断力、集団行動力などが必要。ヤンたちが父親や友達、先生たち、街の人たちから経験し、学び、そして得ていくものはまさに帆船に乗る者が身につけなくてはならない大切なファクター。うちの船で訓練する少年たちのテキストになる作品だと思う。2011/06/03

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