出版社内容情報
トロイア,エジプト,メソポタミア,マヤ――これらの代表的な4つの地方の発掘を通して,埋もれた遺跡をほりおこし古代の社会をよみがえらせる考古学者たちの感動的な仕事を物語る.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
45
とてもワクワクしながら読めました。岩波少年文庫はジャンルが幅広いですね。全集読破を目標に読み進めると、科学や歴史に伝記も多く、飽きずに読めます。本作ではピラミッドだけでなく授業でも習ってない考古学の話が実に面白かったです。2017/02/14
がんぞ
5
再読。ホメロスの文章があまりに美しく詳細を極めているので「この盾は本当にあったものに違いない」とトロイ戦争を史実と信じて遺跡を捜したシュリーマンから始まる。信じられないほど幸運な人で、彼以前は神話にすぎないとされていた実在の大当たりはまだ続き…。彼が最後に目をつけていて値段が折り合わなかったクレタ島遺跡にある線文字Aを解読できる日は来るのだろうか/エジプト、メソポタミヤ、マヤと偉大な文明の土地にそれらの記憶を全く留めない子孫が住んでいる。現在の文明もいつかは忘れられるのだろうか?化石燃料が尽きたのちには?2015/02/23
KiKi
2
KiKi はね、歴史に興味のある方だとは思っていたのですが、正直なところ「シュリーマンの物語」だけは知っていたものの、この物語の中に出てくるその他の古代遺跡を発掘した多くの考古学者のことはほとんど知りませんでした。 学校で学んできた歴史の教科書や美術の教科書で、彼らのお仕事の成果物である多くの遺物の写真を見てきているけれど、KiKi にとってそれらの遺物は「太古の昔から存在していたもの」にしか見えず、ミュケーナイの獅子門も、アガメムノンの金の仮面も、ティリュンスの壁画も、ミノスの宮殿も、ツタンカーメンの2010/11/13
meetontheledge
0
うずもれたせかい。シュリーマンたち発掘家の業績を紹介する本。子ども向けなのでやさしい文章でするする読める。世界史はまともに学んでいないので、この本で紹介される古代文明は新鮮で心ひかれた。2020/06/17