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内容説明
『ドン・キホーテ』と並び称される文学上の典型人物ラサリーリョ(16世紀・作者不詳)を新たに誕生させ、20世紀に放浪させる。現代ピカレスクの名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Э0!P!
1
本書は近世に盛んに書かれたピカレスク(悪党)小説の後継にあたるという。才気はあるが、財はない主人公が、知力を恃みにして本物の悪党から財宝を巻き上げる、というのが、本来の筋らしいのだが、この小説において主人公が持っているものは、惜しいことにただ忍耐力、それのみである。しかも巻き上げられたり、しぼられたりするのも主人公。彼は、ただ、皮肉やお世辞を言って主人の酷使に堪えるか、棄てられるか、逃げ出すかしかない。それでも彼は、多くの碌でもない主人たちから物事を学んでいく。2016/10/31
ミンガラ
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ノーベル賞作家にしては話はたいしてだったが、解説のピカレスク小説とはピカロ、ピカラについてがおもしろかった。2015/07/01
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