出版社内容情報
有名な赤ずきんのお話を,昔話のこわさ,おもしろさをそこなわないようグリムの原作に忠実に訳しました.はなやかな色彩の新鮮な絵が,自然の美しさを語りかけ,読む者をドイツの森深くさそいこみます.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
275
「赤ずきん」のお話はペローにもグリムにも採録されていて、それぞれ微妙に違うのだが、本書の元版が何に拠ったのかは不明だが、おそらくは普及型のグリム版ではないかと思われる。絵はイギリスの絵本作家バーナデット・ワッツ。この人にはグリム童話を基にした絵本が多数あり、本書もその中の1冊。クレパスで描く技法。特徴的なのは、赤ずきんをはじめ登場人物たちが小さく、周りの自然が大きく画面を支配する構図をとっていることと、どの場面も動きが少なくいたって静的に描かれること。2024/03/27
シュシュ
23
図書館の幼児のお話会で。絵がとても良い。少し教訓めいたセリフもあるけど、昔は、お話で子どもに賢い生きかたを伝えていたんだろうなと思うと許せる。温かみがあって、こんなに味のある絵だったとは…。もっと早く気づいていればよかった。2016/07/15
小夜風
23
【図書館】今まで読んできたバーナデットさんとはまた絵が違う感じで、お話に凄く合っていました。赤ずきんちゃんがおばあさんの家に着いたのはどうみても夜なのに「おはようございます」と言ってるのが可笑しかった。どんだけ道草くってたの~。2015/03/05
sui
16
誰もが知っている赤ずきん。何度読んでも子供たちには好評。赤ずきんが出掛ける時のお母さんのセリフの長さに少し笑ってしまいました。自分もそうだなぁと。そしてラスト。そうなんです、その時はうるさいなぁと思っても、お母さんの言うことはちゃんと聞くものですよ。そんな戒めにもなるような絵本。バーナデットの描く花畑が、とにかく美しい!2016/06/03
あおい
12
お母さんたら出かける赤ずきんにいろんな注意をするなぁ。だから赤ずきんもお母さんの話を適当に聞くのか?なんて私と息子のやりとりを思いながら読む。赤ずきんは痛い目にあって反省したけど。森の木々や花畑の絵が綺麗。2022/04/28