内容説明
中国建築史の泰斗、田中淡が拓いた世界。中国や欧米をはじめ国外においても重視される、最高レベルにあり続けた田中の中国建築・庭園史研究。没後十年を経ても価値の全く衰えない、その成果の核心たる研究論文を中心に収録。
目次
第1部 中国建築史の展開(『墨子』城守諸篇の築城工程;『墨子』城守諸篇の築城工程(続完)
比例寸法単位「分」の成立―李誡『営造法式』、喩皓『木経』と人体尺度
中国建築からみた寝殿造の源流
中国の高床住居―その源流と展開
中国・朝鮮半島の竪穴住居
『営造法式』自序看詳総釈部分校補訳注(上)〔未完〕)
第2部 天宮飛閣と神仙苑池―中国庭園の世界(中国建築・庭園と鳳凰堂―天宮飛閣、神仙の苑池;昆明円通寺の碑文と建築・池苑;日本初期の造園書と浄土庭園―『作庭記』と古代日本および中国におけるその背景(訳文)
中国造園史における初期的風格と江南庭園遺構
楼の出現とその背景―古代中国における木造高層建築(訳文)
日本における中国庭園
『園冶』の世界―明末の造園論
庭園と壺中天・桃源郷―中国文人のユートピア
都市の中の理想郷―明・清時代の庭園
鋪地 中国庭園へのアプローチ
中国の皇帝の別荘―離宮・苑囿
池中の造花―中国庭園にみる遺俗
中国造園史研究の現状と課題)
著者等紹介
田中淡[タナカタン]
1946年7月23日神奈川県生まれ。2012年11月18日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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