出版社内容情報
イギリス民俗学協会の会長をつとめた言語学者ガスターが,故国ルーマニアに伝わる民話を再構成したもの.心おどる4編のお話と,「カメのせなかはなぜまるい」など動物を描いた短い寓話9編.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
40
モーゼス・ガスターによるルーマニアの昔ばなし13編。訳は光吉夏弥さん、絵は太田大八さん。王さまからの無理難題、大臣の娘は知恵で応え、やがて妃として国を平和に導く表題作『りこうなおきさき』とても痛快。愛する妻に会えるまで、悪い魔法で醜い一寸ぼうしの姿と化された若者のはなし『一寸ぼうし』も面白い。不幸を呼ぶと言われ、国から追い出された13番目のお姫さまの末子成功譚『しあわせとふしあわせ』、珍しい鳥を逃した罰として、鳥を探す旅をさせられた男の子の冒険譚『花の騎士』もとてもドラマチックで好み!2021/04/26
ume 改め saryo
19
絵本のつもりで借りました(^^; たまに児童書を読むのもいいですね(^^) 表題を含め短編がいくつかあります。 ???なのもいくつか(笑)(^^) 面白かったです。挿絵もいいですね(^^)2013/12/22
円舞曲
15
素話で。「りこうなおきさき」を。語られた方の声が綺麗で可愛らしくて、このお話にはぴったりで世界観を堪能しました。2017/01/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
表題の『りこうなおきさき』以外知らなかったので読みました。 りこうなおきさき / カメのせなかはなぜまるい /キツツキのくちばしはなぜ長い / ウグイスはなぜ声がいい /一寸ぼうし / みにくいカラスの子 / カラスとカッコウ / カッコウとヤツガシラ / しあわせとふしあわせ / セキレイはなぜしっぽをふる / コウノトリはなぜしっぽがない / ウズラとキツネと犬 / 花の騎士 『一寸ぼうし』は日本のおはなしとは全然違います。『花の騎士』にも一寸ぼうしが少しでてきました。 2019/11/27
どら母 学校図書館を考える
13
ルーマニアのおはなし。 中に「一寸ぼうし」というのがあったもで、読んでみた。めくら、びっこという差別語が気になった。1963年初版。2011年4月23刷 書き直しとかしないのね。