出版社内容情報
戦後の日本近現代史研究の礎石を築き,いまなお第一線にある著者が自ら編んだ待望の著作集.研究業績を集大成するとともに,歴史教育への提言や社会的問題への発言など,50年にわたる仕事の全体像が初めて示される.
目次
1 歴史教育の内容(第五次教研全国集会に参加して;社会科教育の領域と内容―歴史;歴史教育系統性論の前提;歴史学と歴史教育との関係;教育と歴史像構成;歴史教育の学習内容と学力;神奈川の歴史を学ぶ意味)
2 教育への提言と教科書訴訟(公立大学の理想に帰れ―都留・高崎大学事件の教訓;教育基本法の政治教育;自主教研の歴史に自信と誇りを;思想統制とたたかう力;鑑定書批判「歴史をささえる人々」;歴史研究者にとっての教科書裁判;教科書検定と歴史教育;関口泰の教育論―その素描;教科書訴訟支援と歴史学の課題;あらためて教科書裁判に学ぶこと;教科書裁判における証言)